吉澤柚月は涙のプレーオフ惜敗「すぐ終わっちゃった…」 “19ホール目”唯一のボギーで山下美夢有に敗れる
◇国内女子メジャー◇ソニー日本女子プロゴルフ選手権大会 最終日(13日)◇片山津ゴルフ倶楽部 白山コース(石川)◇6755yd(パー72)◇曇り(観衆5355人)
涙をぬぐった吉澤柚月は苦笑いを浮かべた。「すぐ終わっちゃった…」。山下美夢有とのプレーオフは1ホール目で敗れ、国内メジャー初制覇はならなかった。「粘りたかったなっていうのが一番ですね」と悔しがった。
初優勝した8月「北海道meijiカップ」に続く2度目の最終日最終組で1打差を追って出たプレーには安定感があった。米ツアーメンバーの勝みなみ、「AIG女子オープン(全英女子)」チャンピオンの桑木志帆とのラウンドでも飲み込まれることなく、自らのスタイルを貫いた。6番でバーディを先行し、1Wショットを右ラフに入れた難度2番目の8番も右のガードバンカーからナイスパーセーブ。後半11番でバーディと着実に伸ばした。
再びガードバンカーにつかまった15番も完璧な寄せでしのぎ、17番(パー3)で一歩前に出るチャンスがあった。右からの風にうまく乗せた4UTのショットで左ピンを攻め込み、3mほどの好機を演出。「(バーディパットは)ちょっと下りを見過ぎてショートしてしまった。思ったより行かなかった」と振り返ったが、自分のストロークには納得している。ミドルパットがオンラインでカップに届かなかった正規18番も同様だった。
「自分ではすごくいいプレーができていた」とうなずくだけに、18番でのプレーオフ1ホール目の1Wショットに肩を落とす。フェードヒッターにとっては特にプレッシャーを感じるロケーションのティショット。「やっぱり力が入ってしまった」。ボールは深い右ラフに沈み、2打目も大きく左に飛んでバンカーへ。3打目も奥のカラーにこぼれ、フェアウェイからきっちりグリーンを捉えた山下に重圧をかけることができなかった。
プレーオフ直前、昨年大会はプレーオフ惜敗だった桑木に「気持ちだけは負けないで」と声をかけられたという。「気持ちだけは持っていたんですけど、かなわなかった」
勝と4日間同組でプレーし、山下と最後までビッグタイトルを争った。「自分も食らいついていけるんだっていうのは自信になりました」と言いつつ、それでも募る思いがある。3週後に控える「日本女子オープン」でリベンジ…と、簡単には切り替えられない。「次、いつチャンスが巡ってくるか…。本当にここで獲りたかったのが一番です」と本音が漏れた。(石川県加賀市/亀山泰宏)