「毎週泣いてました」 伊藤愛華が13試合ぶりの予選通過
◇国内女子◇住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 2日目(19日)◇新南愛知CC美浜C(愛知)◇6565yd(パー72)◇曇り(観衆7927人)
ルーキーの伊藤愛華が6月「ヨネックスレディス」以来、13試合ぶりとなる今季3度目の予選通過を決めた。「今週は何が何でも通ってやろうと思っていた」と、3カ月ぶりの決勝ラウンド進出に胸をなでおろした。
埼玉栄高3年だった昨年、最終プロテストにトップ合格。QTランキングも16位に入り、前半戦の出場権をつかんだ。しかし、期待を胸に飛び込んだツアーでは苦しい日々が待っていた。
「毎週ずっと泣いてました。上がってくる最中とか、練習でも泣いて」と、今季予選を突破したのは4月「ヤマハレディースオープン葛城」(36位)と6月「ヨネックスレディス」(19位)の2試合だけ。「また落ちちゃった」という悔しさを、何度も味わった。
前週のメジャー「ソニー 日本女子プロ選手権」で予選落ちしたあと、最後の予選通過から3カ月が過ぎたことに気づき奮い立ったという。「もちろん毎試合本気で挑んでいましたし、半端な気持ちではやってないんですけど、より一層今週は自分の中で気合を入れていた」
この日は前半で1つスコアを伸ばして折り返すと、15番(パー5)で残り226ydから2オンに成功。9mを丁寧に決めたバーディで「そこで一気に流れが良い方に変わった」。予選通過がちらつく17番では緊張からティショットを引っかけ、深いラフへ。それでも「すごいアドレナリンが出ていて振り切れた」と、残り100yd弱を54度のウェッジでピン右50cmにピタリ。18番も5mを沈め、最後の4ホールで3バーディを奪い自己ベストに並ぶ「69」をマーク。最高の締めくくりで最終日につないだ。
プレー中に襲いかかる緊張を無理に追い払おうとはしなかった。「緊張はしていい。自分がやり遂げることをしっかり決めて、それをやるだけ」と、8月「NEC軽井沢72」以来、2回目のタッグだったキャディの川口淳さんからの言葉で目の前の一打に向き合えた。
首位と4打差で迎える最終日。暫定リランキング65位から今後の出場権につながるポイントを積み上げるチャンスでもあるが、「そこばかり気にすると自分の思っているものを全て発揮できなくなる。目の前の一打に集中して、決めたことをやり切った結果が爆発してくれたらいい」。最高の結果へ、悔し涙はもう十分だ。(愛知県美浜町/安平賢太郎)