桑木志帆は「チャンスかな」 貪欲な全英女王の唯一の敵は…牛すじ煮込み?
◇国内女子◇ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 第2日(26日)◇利府GC(宮城)◇6600yd(パー72)◇曇り(観衆3310人)
メジャーチャンピオンの目がきらりと光った。「チャンスかなと思う」。桑木志帆が6バーディ、1ボギーでこの日のベストスコアタイ「67」と伸ばし、11位から1打差2位に浮上。8月初旬のメジャー「AIG女子オープン(全英女子)」以来となる今季日米ツアー4勝目をはっきりと視界に捉えた。
トップとの3打差を追って出た第2ラウンドは、ピンに絡めるショットで幕を開けた。1番から116ydをPWでピン右1mにつけて、3連続バーディ発進。「前向きな気持ちになった」と前半で4つ伸ばした。ところが、ハーフターン時の待ち時間となった「お昼休憩」で思わぬ誤算?が発生する。普段はおにぎりとフルーツで済ませるが、この日はギャラリープラザで販売されていた牛すじ煮込みに手を伸ばしてしまった。
「美味しかったんです。結構量があって多分血糖値が上がっちゃって…。頭がぼーっとしたんです」。満腹で迎えた後半。10番でラフからの第2打を1mに寄せてバーディを奪ったものの、続く11番(パー3)で10mから3パット。この日初のボギーを喫した。「何やっとんだ。起きろっ!」。自らに喝を入れた。そして最終18番(パー5)で、最終日の優勝争いへ向けて大きなバーディで締めくくった。
全英制覇後は凱旋試合「NEC軽井沢72」こそ42位だったが、その後は4試合で一度もトップ15を外していない。もっと言うなら2週前「日本女子プロ選手権」まで3試合連続トップ3。年間女王を争う年間ポイントランクでただ一人2000pt台の2503.18ptと快走する。
先週から新たなトレーニングにも取り組み始めた。「4D-Stretch」と呼ばれる機器を使い、股関節や肩甲骨の可動域を広げる動きを取り入れた。「可動域が広がって回りやすくなった感じがある。軸ができていて、くるっと回れている」。貪欲な23歳はどんどん強さを増している。
まずは目前の1勝へ。全英女子でメジャー初制覇を果たした時と同じ2位から出る最終日。逆転劇のイメージはできている。(宮城県利府市/中村文香)