2026年 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント

桑木志帆を待つ全英以来の勝利の美酒「飲むぞ~!」 重圧を力に変える強さが呼び込んだ日米4勝目

2026年 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント 最終日 桑木志帆
桑木志帆がメジャー制覇後初となる今季日米ツアー4勝目を挙げた

◇国内女子◇ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 最終日(27日)◇利府GC(宮城)◇6600yd(パー72)◇曇り(観衆5107人)

勝負どころを、誰よりも心得ている。メジャー覇者の桑木志帆が、終盤に一気にギアを上げた。福山恵梨と通算10アンダーで並んで迎えた16番で6mのバーディパットをねじ込んで単独首位に立つ。ハイライトは続く17番。持ち前のショット力で124yd先のピンを9Iで攻めた第2打は、高い軌道を描いてピンの根本10cmにキャリーし、バックスピンで戻って1.7mについた。勝負どころでの2連続バーディでライバルたちを突き放し、2打差をつける通算12アンダーで逆転劇を完成させた。

2026年 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント 最終日 桑木志帆
勝負どころでの強さが光る

メジャー初制覇を飾った「AIG女子オープン(全英女子)」以来となる勝利。「勝ち切ることができてすごくうれしい。期待されているなという思いはあったので、その期待に応えられてうれしい」。少しだけ誇らしげに、喜びをかみしめた。

日本勢7人目の女子メジャーチャンピオンとなってから、やはり環境はがらりと変わった。帰国直後の8月「NEC軽井沢72」では思うように体が動かないという初めての経験をした。見えない重圧だった。それでも、悲観的に捉えないのが明るい23歳らしさ。以前よりも増えた自分の組についてきてくれるギャラリーを見て思った。「楽しんでもらいたいな」――。そのために心掛けたのは、これまで以上のアグレッシブなプレー。すると不思議と結果もついてきた。その翌週からは3試合連続のトップ3。前戦も13位と上位で終え、今週を迎えていた。「あとは優勝を待つだけという感覚だった」

2026年 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント 最終日 桑木志帆
重圧に負けなかった

前週から取り組み始めた「4D-Stretch」と呼ばれる機器を使ったトレーニング。股関節や肩甲骨の可動域を広げる動きを取り入れたことで、スイング時の身体の回転がこれまで以上にスムーズになった。強みとするショット力を、より引き出せるようになった。今週はスポットでバッグを託している長谷部久美キャディとのタッグ。「久美さんと優勝するのが夢だった」といつも以上に勝ちたい理由も背中を押した。7バーディ、3ボギーの「68」。首位と1打差2位で迎える最終日を前に、「4つ伸ばせばいける」と宣言した通りのゴルフを展開できる強さが光った。

2026年 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント 最終日 桑木志帆
勝ちたい理由もあった

自身と同じ岡山出身で、英国からビッグタイトルを持ち帰った先輩・渋野日向子が、メジャー勝利から5試合目となった前週の「住友生命レディス東海クラシック」で優勝したことも知っている。「私もその試合で勝てたら良かったんですけど…」と苦笑しながらも、今は素直に安堵する。「今回勝ててホッとしています」

2026年 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント 最終日 桑木志帆
年間女王レースを独走中

トップを快走する年間女王争いでも、後続をさらに引き離した。お酒好きでもある23歳。全英優勝時、会場で味わったビールは少しばかりぬるかった。今夜は、それ以来となる勝利の美酒を味わう予定。「飲むぞ~!」とキンキンに冷えた一杯を楽しみながら、今季の日米ツアー4勝目をお祝いする。(宮城県利府町/中村文香)

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