青山加織を変えた“魔法の1時間”
2013年 ニチレイレディス
期間:06/21〜06/23 場所:袖ヶ浦CC新袖C(千葉)
青山加織、ダボ発進にも奮起の6位
スタート前の選手に声を掛けるのは難しい。たとえコーチであっても、気分良く送り出すために細かいことを言わないようにしているという話も良く耳にする。それは、一つの言葉が大きな影響を与える可能性があるからだ。
「ニチレイレディス」2日目、首位と2打差の5位タイからスタートした青山加織は振り返る。「今日の朝、岡本さんに“今週は優勝ね”って言われたんです。今までそんなことをはっきり言われたこと無かったので、意識しなきゃいけないのかなって」。
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「今日は脱落しないように頑張ります」と返した青山に、「脱落なんかしたら、日曜日食事に連れて行ってあげない」と岡本。ところが、青山の1番(パー5)はティショットを右に曲げて、チョロ、バンカー、シャンクと遠回りしたあげく、6オン1パットのダブルボギー。「すぐ、あの言葉が頭をよぎりました」と舌を出した。
しかし、青山はそこから耐えた。「このまま打ったらいつもと同じ。“踏ん張れ”と思った」と、3番で5メートルを沈めると、その後も7番、8番、10番とバーディを奪い返し、通算5アンダーへ。その後はバーディを奪えなかったが、「出だしを含めて考えたら、良かったと思う」と、この日の「70」に及第点。師匠との約束を胸に、しっかりと優勝争いに踏みとどまった。(千葉県千葉市/今岡涼太)
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