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「燃え尽きてもいい」有村智恵は再び“奇跡”を起こせるか

今年9月の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」から、国内女子ツアー連戦が続く有村智恵が、10日(金)に開幕する「スタンレーレディス」に出場する。

「やっぱりこのコースは好きですね」。開幕前日の9日(木)に行われたプロアマトーナメントに出場した有村は、18ホールのラウンドを終えるとニッコリそう答えた。

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2009年大会を制して以降、自身初の連覇(11年、12年)を含む3勝を挙げている。11年大会では、初日にアルバトロスとホールインワンを同日に記録、さらに2日目には、アルバトロスを達成した同ホール(8番)でイーグル。訪れたギャラリーが大歓声に沸く、劇的な展開だった。

翌2012年大会も、あの“ミラクル”から1年が経過してもなお、“今年も”という期待とともに迎えられた。「ティグラウンドに上がった時の歓声は今でも覚えています。狙ってでるものではないので、心の中では『今年は(アルバトロスは)出来ないよ・・・』って(笑)」。

2年前は2グリーンだった各ホールは1グリーンへと改修され、見える景色も変わったという。「イメージを変えていく。難度が増したというよりは、より攻めやすくなった」。好相性を自認する有村でも、警戒して攻めきれなかったホールはあったというが、今年は思い切って、積極的に狙っていく戦略に変えていく。

主戦場としている米国女子ツアーでは、来季のシード権獲得が絶望的な状況。気持ちはすでにクオリファイングスクール(Qスクール)に切り替え、吹っ切れた感もある。13位で終えた前週の「日本女子オープン」では2日目に首位に肉薄するなど、アグレッシブに攻める自分の持ち味を取り戻しつつある。

「今週はいい流れで来られた。自分が今どんなゴルフができるのかバロメーターになる」。今週を終えてからは11月「伊藤園レディス」までオフに入り、12月に控える米Qスクールに向けて本腰をいれた調整に入る。

「燃え尽きてもいいかなという気持ちでやりきりたい」。自身との葛藤の末つかんだ手応えを糧に、再び奇跡を起こせるか。(静岡県裾野市/糸井順子)

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2014年 スタンレーレディス



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