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上田桃子は5打差逆転へ 難敵にも「必ず隙はある」

国内女子ツアーの今季メジャー初戦「ワールドレディスサロンパスカップ」3日目。上田桃子が5バーディ、3ボギー「70」で回り、通算8アンダーの2位に浮上した。悲願のメジャー初優勝をかけ、最終日は5打差からの逆転を狙う。

右足親指の爪が、はがれかける負傷を抱えて迎えた今週。この日の症状は3日間で最も悪化し、服用した痛み止めの効果も乏しく「朝の練習から右足に力を入れられないストレスは、今日が一番あった」という。

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「いつもは足の裏で粘るけれど、上半身の右サイドと右ひざ、右腰で合わせる感じ」。普段の体の動きにブレーキを掛けるスイングを強いられ、「ショットもパットも思うようにできなかった」と、14ホールを終えて1オーバー。

それでも「このまま元気なく終わっても面白くない。最後は気持ちで頑張った」と、3打目を1mに絡めた15番(パー5)から4ホールで3バーディを奪うナイスカムバック。「明日(優勝を)狙える位置に戻れて良かった」と、悲願達成への望みをつないだラストスパートにうなずいた。

5打差を追うのは、この日同じ最終組でプレーし、「67」のビッグスコアで独走首位を走るチョン・インジ。「初めて見たけれど“女性版アーニー・エルス”みたい。テンポもすごく良いし、オールマイティにうまい」と絶賛した。

手強い相手であることは承知した上で「必ず隙はあると思うし、1日、自分の世界に入ってプレッシャーを与えていきたい」と、モチベーション高く最終決戦に臨む。

逆転勝利は夢物語ではない。過去の女子メジャーでは、最終日に5打差からの逆転優勝が5例、6打差からが1例ある。直近では2014年「日本女子オープン」で、最終日を11位から出たテレサ・ルーが5打差をひっくり返して優勝を果たしている。(茨城県つくばみらい市/塚田達也)

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