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リオ五輪ヘッドコーチ 丸山茂樹が女子トーナメントを初視察

2016年のリオデジャネイロオリンピックで、ゴルフ日本代表のヘッドコーチに就任が決まった丸山茂樹が、千葉県のグレートアイランドCで開幕した「伊藤園レディス」の初日、会場で女子選手のプレーを視察した。これまでは女子の会場を訪れることさえほとんどなかった丸山。ヘッドコーチとして「一度くらいは女子の試合も見ておきたかった」と来場の理由を明かした。

代表選手は、来年7月11日時点での世界ランクに基づいたオリンピックランキングで決定する。ヘッドコーチに代表選考の裁量権はないものの、選手からの相談にアドバイスする役割として丸山に白羽の矢が立った経緯がある。

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今回、会場入りしてまで確認したかったのは、「日本人選手が海外のコースで苦労するのはグリーン周り」と懸念しているアプローチ技術のレベルだった。だが、今週はコース全長が6639ydと短く、大きなグリーンも大会前の雨で止まりやすいコンディション。見ることができたアプローチシーンは限られ、消化不良に終わった。

一方で、「男子プロほど球のバリエーションは多くないものの、ショットは正確」と、飛んで曲がらないショットの精度には感服していた。

ただ、前週に日本で開催された米国女子ツアー特別承認競技「TOTOジャパンクラシック」(6506yd)では海外勢がリーダーボード上位に名を連ねた現状は把握しており、「いかに日本のコースが易しいかが分かる。(ツアー全体のレベルアップには国内女子ツアーも)平均的に6800ydの総距離でやるべき」と憂慮を解消する腹案も示した。

オリンピックでは男女が共通のコースを使用。総ヤーデージは異なるとはいえ、男子ベースのセッティングが女子のコース難度に与える影響が、112年ぶりの五輪競技復帰、しかも南米ブラジルでの開催とあって計り知れないためだ。

13日現在の世界ランクに目を向けると、35位に宮里美香、45位に大山志保が続き、同ランク上位2人に与えられる出場枠圏内をキープ。以下、上田桃子(54位)、渡邉彩香(60位)、成田美寿々(64位)、横峯さくら(65位)と続いている。

2番手につける大山は「良いところも悪いところも見てもらえればいい。(丸山さんから)直接吸収できるなら、たくさん教えてもらいたいことがある」。4番手の渡邉彩香は「プレーが淡泊すぎることを指摘された」と明かし、まずは1yd刻みの正確なショットの必要性を説かれたという。

「最後は、選手自身がどういう風にオリンピックに向けて自分を追い込めるか。開催されるコースを想定した上で、どんな練習をしていくかだと思う」と丸山。代表選手は直前決定、大会コースはオープン前という条件の中、手探りでオリンピックへの準備に着手しようとしている。(千葉県長南町/糸井順子)

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2015年 伊藤園レディス



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