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馬場ゆかり 来季出場ペースダウンで「婚活したい」

「本当に疲れました」。疲弊した体からなんとか言葉を振り絞った。千葉県の紫カントリークラブすみれコースで行われた国内女子ツアーの来季出場優先順位を決めるファイナルQT最終日、馬場ゆかりが通算9オーバーの51位でフィニッシュした。

今シーズンは31試合に出場し、10試合で予選落ち。賞金ランク53位で、同ランク上位50人に与えられるシード権にわずかに届かず、2005年から維持してきた賞金シードを失って、QTに回った。例年、QTで35位前後に入れば、出場資格が限られた試合を除くほぼ全試合への出場が可能となるが、来季は出場試合数が限られることになった。

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「来年はもともと試合数を減らそうと思っていた」という。今月33歳を迎える馬場にとって、遅かれ早かれ、現役選手として、女性としての一線を引かなければならない時期が来ることを、以前から覚悟していた。「35歳くらいまでかなと思っていた。それが少し早まっただけ」。

国内女子下部ステップアップツアーには出場でき、同ツアーで優勝して、レギュラーの出場資格を得られるチャンスもある。だが、馬場は「シーズンを通して、いいゴルフができなかった。しばらく休んで、今後のこと、自分のやりたいことを考えたい」と話す。

あくまでペースダウン――。「出られる試合には全力で臨みたい」と明るく振舞う。「現役で転戦を続けていると、じっくり考えたり勉強したりする時間が取れなかった。プロを目指すこどもたちに、ゆくゆくはアドバイスをあげられるように」というのが、先に描く青写真だ。

もうひとつやってみたいことがあるという。「“婚活”したい。こどもが早く欲しいので」。キッカケやタイミングは、誰しも望んだときに来るものではないけれど“思い立ったが吉日”という言葉もある。この転機を、自身を見直す時間ととらえ、新しい一歩へ実りある糧とする。(千葉県野田市/糸井順子)

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