42歳・表純子が首位浮上 5勝目かけ最終日へ
2016年 リゾートトラスト レディス
期間:05/27〜05/29 場所:グランディ鳴門GC36(徳島)
最多連続試合出場中の表純子 「正直しんどい」の先にある目標
徳島県のグランディ鳴門ゴルフクラブ36で開催されている「リゾートトラストレディス」2日目、23位から出た表純子が9バーディ、1ボギーの「64」をマークして、通算9アンダーの単独首位に浮上。「64」は01年に高村亜紀、城戸富貴、今大会初日に全美貞(韓国)が記録した大会コースレコード「67」を3打更新し、ツアー通算5勝目に大きく前進した。
出だしの1番で4.5mを沈めてバーディを先行させると、ティショットをピンそば90cmにつけた3番(パー3)から3連続。8番では6mのバーディパットを沈めて前半を「31」とした。後半では11番をボギーとしたものの、4つのバーディを量産。今週は1Wのシャフトを“三菱レイヨン KUROKAGE XM”から“フジクラ Speeder Evolution III(未発表)”に替えた。「重く感じていた」クラブが「しっかり振れている」という。
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「正直、しんどい」。弱気な言葉をこぼしたのは、現在も更新を続けているツアー最多の連続出場試合数に話が及んだ時。記録が始まった2011年ダイキンオーキッドレディスから今週まで187試合を数える。
今年2月で42歳になった。休みのない過密スケジュールをこなすのは“お年頃”の表にとって容易いことではない。「しんどくなってきているので睡眠を摂るように心掛けている」と夜の8時間睡眠に加えて、2時間程度の昼寝を日課として体力維持に努めている。
また、現在は夫でキャディの広樹さんの実家がある静岡県菊川市と、表の実家のある広島県広島市の拠点のほか、都内にアパートを借りて、移動の負担を軽減するようにしたという。「みんな休んで遊びに行っているのは、いいなと思う」と他選手をうらやましく思う一方で、「200試合(9月の「ゴルフ5レディス」)までは頑張りたい」と力強い。
今季は既に予選落ちを5回喫し、シーズンの約3分の1を終えて、賞金ランクは46位。09年から保持してきた賞金シード(賞金ランク上位50位以内に与えられる)への心配も頭にある。「調子が良いわけではないから、自信を持って・・・とは行かない。それでも守りに入らず、攻めて行く」。若手のみならず、誰にも負けない経験値で5勝目をつかみにいく。(徳島県鳴門市/糸井順子)