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グリーン外からパターですが、なにか?服部真夕「65」のスコアメーク術

国内女子ツアー「サントリーレディス」3日目を36位から出た服部真夕が7バーディ、ノーボギー、この日ベストの「65」(パー72)をマーク。ムービングデーのリーダーボードを駆け上がり、通算7アンダーの3位タイで最終日を迎える。

昨季は8月「CAT Ladies」で3年ぶりの復活優勝。心機一転で迎えた今季だったが、開幕戦から5試合連続の予選落ちと出だしでつまずいた。原因は「右、左にOBばかり。これまで二ケタは打っている」という1Wの不調だ。今週は球筋をフェード1本に固め、フェアウェイキープを優先させるプランが奏功。この日も11ホールでフェアウェイをとらえ、バーディ量産の起点とした。

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一方で、約3年前から続くアプローチイップスからはいまだ抜け出せていない。グリーンを外せば、まず優先するのはウェッジよりもパター。この日は5ホールでパーオンを逃したが、ウェッジを使ったのはバンカーに入れた16番のみ。10番ではセミラフからパターで転がし、辛くもパーでしのぎ切った。普段の練習場でも、ラフからパターで打つ練習をして距離感を養っているという。

とはいえ、パター1本でそうそうピンチをしのげるものではない。今季のリカバリー率(グリーンを外したときにパーより良いスコアで上がる確率)45%は、全体100位と低迷中。パー5を含めて、グリーンを外せばスコアメークがままならないのも事実だ。

パー5ではグリーンを外すリスクが高い2オンを封印し、常に刻むことを優先。3打目の選択肢を増やすため、昨年4月からは3Wを抜いて48度のウェッジを入れ、ウェッジ4本(PW、48度、52度、58度)の構成に変えた。この日は、そのゲームプランも「ピタリとはまった」。全4ホールのパー5を3オン、1パットのバーディとし、後半の12番と17番では48度でピンに絡めてみせた。

グリーン外からパターを使い始めた当初は「ギャラリーや一緒に回るプロも『えっ?』という感じだった」と苦笑い。それらの反応も、今では「流せるようになった」と気にとめることもなくなったという。

最終日は、5打差を追って最終組でティオフする。「こんな位置で回るのは久しぶり。笑顔で楽しくプレーしたい」。かつてはパワーヒッターとして、スケールの大きなゴルフで魅了した。決して本意ではないプレースタイルに変えながらも、懸命に1日1日を戦う。(兵庫県神戸市/塚田達也)

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