キム・ハヌルは今季2勝目をつかめるか？プレッシャー対策で無欲を貫く

◇国内女子◇樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 2日目（29日）◇武蔵丘GC（埼玉）◇6580yd（パー72）

賞金ランク5位のキム・ハヌル（韓国）が「68」でプレーし、通算4アンダー2位につけた。強風が吹く中で6バーディ、2ボギーで回り、20位から浮上した。あすの最終日は1打差で首位の李知姫、2位で並ぶイ・ボミという同郷のライバルたちと最終組で競う。今季2勝目がかかるが、「欲張らないです」と淡々と話した。

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午後に強まった風で、後半に失速する選手が目立った。だが、キムは「風は難しくなかったです。吹いてはいたけど、ロングではフォローになってくれたりもしたし」とサラリ。後半に入って、3mを決めた13番から3連続バーディを奪った。「全体的にイマイチだった」と振り返るショットも14番では150ydから7Iで2m、15番（パー3）では5Iで1m弱につけるなど要所で好機を演出した。

今季の獲得賞金は前週までに9658万3332円で、参戦2年目で自身初の1億円も目前に迫る。順風なシーズンを送るが、「2勝目を挙げたい」とたびたび口にした目標は、未達成のまま。「上位にいても、2勝目をしたいという思いがプレッシャーになっていた。状況も悪くないし、楽に考えますよ」。屈託ない笑いは、不敵な笑みにも見えた。（埼玉県飯能市／林洋平）