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地元宮崎で躍動 6位浮上の大山志保が振り返る「最高の一年」

◇国内女子◇LPGAツアー選手権リコーカップ 2日目(25日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6448yd(パー72)

14位から出た地元・宮崎県出身の大山志保が3バーディ、1ボギーの「70」でプレーして、通算1アンダーの6位に浮上した。2005年、13年に続く大会3勝目へ、好位置でトーナメントを折り返した。

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15ホールで3つのバーディを奪い、ノーボギーで迎えた16番(パー3)。1.5mのパーパットを外し、天を仰いだ。そこには晴れた空が穏やかに広がっていた。多くの選手が苦戦する高麗グリーンで、「1回くらいはあると思っていた」と、そもそも3パットは覚悟の上。気持ちをすっきり切り替えた。

不調が続いていたパッティングに復調の兆しがある。好調時には、グリーン上で「カップまでのラインがきれいに見える」という大山だが、今季はそのラインに打ち出す部分で苦戦を強いられた。最終18番で再び巡ってきた1.5mのパーパット。しびれる距離をしっかりと沈めて、ガッツポーズで締めくくった。

今シーズンは、長らく目標に公言してきたリオ五輪日本代表に入り、自力で夢をつかんでみせた。「五輪という最高の舞台にも立てた。何十年か経って、これまでのゴルフ人生を振り返ったときに、今年は最高だったと振り返ることができる一年だったと思う」。4月の「フジサンケイレディス」で1勝を挙げたあと、6月には首痛に悩まされ戦列を離れる苦しい時期もあり、たしかに格別に濃厚な一年だったに違いない。

地元開催とあって、例年、今大会に懸ける気持ちは誰よりも強い。「ほかのメジャー試合もあるけれど、私の中では今週が一番。応援してくれる地元のギャラリーの前でいいプレーを見せたい」と話し、日本タイトル以上に優勝へのこだわりを見せる。「たくさん笑って、たくさん泣いて、たくさん苦しんだけど、振り返れば充実した一年」。悔いのないプレーで最高のシーズンに華を添えたい。(宮崎県宮崎市/糸井順子)

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