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西山ゆかりは1年越しの“初タッグ”で逆転を狙う

◇国内女子◇KKT杯バンテリンレディスオープン 2日目(15日)◇熊本空港CC(熊本県)◇6452yd(パー72)

西山ゆかりが、この日のベストタイの「68」で回って通算4アンダー2位につけた。首位と1打差の好機に「意気込み過ぎない」と語るが、もちろん勝ちたい。その理由の一つが、昨年大会で叶わなかった初タッグで臨んでいることだ。

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同じチーム芹澤で、レッスンプロの大庭長人さん(55)は熊本県出身。そこで、昨年大会でキャディバッグを担いでもらう予定だった。しかし、開幕前夜の熊本地震で大会は中止となった。

西山が熊本を離れた後も、南阿蘇市内に実家がある大庭さんは、1週間ほど避難所生活を余儀なくされた。西山は、メールで連絡を取り合い大庭さんの「大丈夫だよ~」の言葉に救われた。「今年は一緒に出来てよかった」と、1年越しで叶った初タッグを噛みしめながらプレーをしている。

首位に3打差の4位で迎えたこの日。朝、突如降った雨は10分程度で止んだが、難コースに加えて天候に惑わされた選手も多かった。その中、西山は4バーディ、ボギーなし。13番で5mのパーパットを決めるなど粘りも見せた。「耐える力もついてきたし、長いパットが入ってくれて良かった」と成長と調子の良さを感じたラウンドとなった。

「あした頑張りたいです。(優勝争いのカギは)自分自身の気持ちを、鼻から吸って口で吐くみたいなイメージ(笑)。最後まで自分の気持ちをコントロールするってことです」。ツアー通算2勝目を二人で取りに行く。(熊本県菊陽町/林洋平)

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