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2年前の悔し涙は「もう忘れました」 松森彩夏が4位の好発進

◇国内女子◇フジサンケイレディスクラシック 初日(21日)◇川奈ホテルGC富士コース(静岡県)◇6367yd(パー72)

2年前の悔し涙を流した弱い自分はもういない。昨年ツアー初勝利を挙げた松森彩夏が5バーディ、ボギーなしの「67」でプレーして、首位と2打差の4位でスタートした。

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5番(パー5)、ピンまで残り215ydの第2打を、ピン手前約15mに乗せて2オン2パットでバーディを先行。8番ではピンそば1.5m、9番では1mとピンに絡めて連取した。後半に入って14番では、ティショットを左に引っ掛けラフに入れたが、前方は開け、ライが良かった幸運を生かし、残り100ydからの30cmにつけてバーディを奪った。

前週の「スタジオアリスオープン」をオープンウィークとして、スイングに微調整を施した。次第に緩みはじめたスイング軸、体幹を整える基礎練習を多めに取り入れ、「良くなってきている。不安なく打てるようになった」と、ショットに安定感が増した。

15年大会の最終日、首位で迎えた最終ホールで、決めれば優勝に望みをつなぐ1.5mのパーパットを外して、同期の藤田光里にツアー初優勝をさらわれた。敗戦から約1年半後で迎えた昨年10月の「富士通レディース」で、今度は自らの手で初優勝を引き寄せ、自信もついた。

「(2年前の敗戦)もう覚えていません。昨年もトップ10(7位)に入ったし、悪いイメージはあまりない。悔しい思いもしたけど…今はポジティブです」と表情は明るい。「調子も上がってきた。今年も優勝争いに食い込んでいきたい」。悔し涙を飲んだコースだが、松森にとって相性は良好。もう涙は流さない。(静岡県伊東市/糸井順子)

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