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「いろんな思いある」宮里藍が引退前に回りたい選手は?/一問一答

◇国内女子◇サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 最終日(11日)◇六甲国際GC(兵庫)◇6538yd(パー72)

今季限りでの現役引退表明後、初の出場試合を終えた宮里藍は周囲への感謝の思いから涙した。最終日は昨年比1622人増の9132人が来場。ラウンド後のインタビューでは、残りシーズンでの日本ツアーへの出場機会についても言及した。

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―たくさんのギャラリーを前にした4日間を終えて。
「結構エネルギーをいっぱい使いました。まずは次の試合に向けて休みたい。(今後の日本ツアーでの試合は)今の心境では本当にまだ何とも言えない。向こうでメジャーを全部戦ってみて、そのあとに自分の気持ちに正直に、いけそうならば出たいと思います」

―2004年に優勝した大会。今の自分に声をかけるとしたら。
「よく頑張ったね、という感じです。18歳の時はここまで来られるとは思っていなかった。いろんな人に支えられてここまで来た」

―引退発表後の試合として臨んだ。
「引退を決めて、アナウンスをしてから、この一週間をどう過ごすかずっと考えていた。でも、自分のプレーに徹することが一番大事。結果で楽しんでもらいたかった。4日間通して冷静に回れたことはすごく評価できる。私はずっとメンタル主体でプレーしてきた。プロ生活で学んできたスキルを出せた4日間だったと思う」

―「ありがとう」という声援が多かった。
「これまで自分自身に対して『どこまでいけるか』とプレッシャーをかけてやっていた。感謝の気持ちでプレーするのは、こんなに楽しいんだと思った。そこをもっと重点的にやっていたら良かったと思うくらい、エネルギーをもらえた(笑)。ゴルフは失敗の連続。ネガティブになりやすく、そこまで気が回らないことがあるが、改めて感謝の気持ちがポジティブな気持ちにつながると実感している。残りのシーズンもこれを続けたい」

―引退するさびしさは感じたか。
「自分でも驚くほどない。4、5年かけて考え抜いた決断。だからこそ感謝の気持ちを感じている。迷いがあればそういう思いが出てくるかもしれないが、本当に感謝の気持ちのみ、という感じです」

―これから国内の選手で同じ組でプレーしたい選手は
「そうですね…うーん…。有村ですかね、有村智恵と久しく回っていないので。原江里菜とはこの前の(5月)中京テレビ・ブリヂストンレディスオープンで回れましたし(有村と原は東北高の後輩)。今回は上田桃子と回れて。(有村は)仲のいい後輩で、アメリカでも一緒だった。いろんな思いがある」

―プロ生活は喜びと苦しみ、どちらが多かったか
「どちらも同じくらい。パターもドライバーも予期せぬ形で調子を落としたりもした。それ以上に(米ツアー初勝利の)エビアンでの優勝はうれしかった。アメリカでも日本でもずっと上位に居続けるのは難しい。そういう経験を通して、すごく良かったという思いにたどり着きます」

―プロ生活で一番苦しかった時期は
「ここ2年くらいですね。自分の進退をどうするのか悩み、調子も上がらない。自分がどうしていきたいのか、自分を見失う時期が多かった」

―引退を決断するにあたり体力面の問題は。
「なきにしもあらず、というところです。(実際は)夏に引退を決めてから故障も増えた。気持ちと体はリンクしていると思った。引退を決めるまでには、体に不安はなかったんです。ただ、徐々に集中力がでないな…ということは増えてきていた」

―ここまでの功績に自負はあるか。
「自負は…あまりないです。私はうまくタイミングがハマったなと思うんです。(ツアーで)アマチュアが出られる試合が増えたときに高校生になった。アマチュアのタイトルを取れるようになったときに、ミヤギテレビ杯で勝った。よくハマったとしか言いようがない。今週もなんでこんなに多くの人が見に来てくれるのか分からない、というくらい。でも自分が一生懸命向き合ったことが、これだけの人に伝わったのかなと思うと、すごく感慨深い」

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