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三ヶ島かなは涙のV逸 歓喜のあとに一転

◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 最終日(25日)◇カメリアヒルズCC(千葉県)◇6545yd(パー72)

溢れる涙が止まらない。ツアー初優勝を狙って1打差2位から出た三ヶ島かなは4バーディ、1ボギーの「69」でプレーして、通算17アンダー単独2位でフィニッシュ。最終ホールで逆転の望みを託した劇的バーディパットを沈めるも、1打に泣いた。

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自身初となる最終日最終組でスタートした三ヶ島を、独特の緊張感が取りまいた。「ショットがバラバラ。最後の最後までバラバラだった」とは言うものの、父でキャディの直(すなお=46)さんと、普段どおりの何気ない会話をしながらラウンドした。「後半に入ってようやく落ち着いてきた」と、サンデーバックナインではいつもの自分を取り戻した。

終盤17番で首位の鈴木がボギーとして、その差を1打とすると「まだチャンスはある。最後まで頑張ろう」と果敢に攻めた。迎えた最終ホールは第3打をグリーン左奥、ピンまで11mのカラーに運んだ。「スライスで結構切れると思ったけど。打てたら入ると思った」というバーディパットが折った両膝とともにカップに沈むと、満面の笑みが弾けた。そして、鈴木のバーディパットを静かに待った。

だが、相手が一枚上手だった。鈴木が6mのバーディパットを入れ返し、初優勝のチャンスは潰えた。三ヶ島は「入ったらご褒美だと思ったけど・・・」と涙に言葉を詰まらせた。試合で涙を流したのは沖学園高3年時で出場した九州ジュニアの最終日、最終ホールをダブルボギーとして優勝を逃して以来のことだという。

それでも2位の賞金1584万円を獲得して賞金ランク19位に浮上。昨年逃した賞金シード獲得に前進した。「次こそは。せっかくこういうチャンスをもらって逃したので、次は勝てるようなプレーをしたい」。来週ツアーはオープンウィーク。「今週の経験が自信になった。気持ちをリフレッシュしてシーズン後半戦に入りたい」。悔しさが、三ヶ島の勝利欲をかき立てる。(千葉県袖ケ浦市/糸井順子)

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