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大山志保 父のショベルカーと自身のリベンジへ

◇国内女子◇CATレディース 2日目(19日)◇大箱根CC(神奈川)◇6704yd(パー73)

大山志保が6バーディ、3ボギーの「70」でプレーして、通算7アンダーで首位と1打差の3位をキープした。昨年4月の「フジサンケイレディス」以来のツアー通算17勝目、今大会初制覇に向け、絶好の位置で最終日を迎える。

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前半に5バーディと猛チャージした大山は、中盤に3ボギーと失速。「最終組でまわりたい」と迎えた最終18番(パー5)。「ラフからのセカンドだったけど、ここからでもバーディを獲るっていう強い気持ちで」と、残り120ydの第3打をPWで2.5mに運ぶと、冷静に沈めてバーディで締め、目論見どおり最終組に滑り込んだ。

優勝を熱望する人がいる。父・晃さんだ。10年以上前から今大会が近づくと「志保、ショベルカーを頼むね」と懇願。主催のキャタピラーから贈られる副賞を欲する父に「冗談かなと思ったけど、何に使うのかと聞いたら、自宅の庭で使いたいと(笑)」と苦笑い。

「近隣に迷惑がかかるんじゃないかと言ったら、(父も)笑っていました。本当に家の庭には大き過ぎるので、父が本気じゃなかったらお世話になっているゴルフ場にでも…」と笑って明かした。

自身のリベンジにも燃える。「クリスタルガイザーレディス」、「NEC軽井沢72」を制し、3週連続優勝の懸かった2006年大会初日に、規定を1本超える15本のクラブでプレーして4罰打を受け9位で終わった。その翌年は2位となり、悔しい敗戦を味わった。

“因縁”ともいうべき大会。一年前は日本の真裏、リオ五輪で日の丸を背負い、大舞台に立っていた。「きょねんの今頃は自分のゴルフができなかったので、今でも悔しい気持ちがある。この1年でどれだけ成長したか楽しみです」。シーズン序盤に苦しんだケガも乗り越えた40歳は「まだまだ元気」。父のため、自分のため、逆転を狙う。(神奈川県箱根町/糸井順子)

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