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頑固者・永峰咲希が初V「想像より何倍もうれしい」

◇国内女子◇フジサンケイレディスクラシック 最終日(22日)◇川奈ホテルGC富士コース(静岡県)◇6376yd(パー71)

腰に手を当てながら、歓喜の瞬間を迎えた。18番の繰り返しで行われたプレーオフ2ホール目。菊地絵理香が2mのパーパットを外し、永峰咲希にプロ初優勝が転がり込んだ。

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「(菊地の)パットが外れたときは、何が起きたのかわからなかった。優勝が決まったのか? みたいな心境でした」

待ちわびた瞬間も、表情ひとつ変えなかったプロ5年目の22歳。正規の18番ではグリーン奥から寄せて2パットのつもりが、3パットでボギー。ただ、同じ18番で行われたプレーオフ2ホール目では「冷静にゴルフができている自分がいた」と8Iでグリーンにのせ、2パットでパーセーブ。最終日のフェアウェイキープ率は全体1位となる79%とショットの安定感も際立った。

「ゴルフに集中できているのは母のおかげ。掃除、洗濯、食事など全部やってくれました」と優勝会見では、グリーン脇で見守っていた母・香奈子さん(46)に感謝の言葉を並べた。前日は白いご飯に牛肉の味噌野菜炒めを頬張り、この日も手作りのひとくちサイズのおにぎりをハーフターンで口にいれた。

悔しさも力に変えてきた。地元・宮崎で行われた今季第4戦「アクサレディス」で予選落ち。思い入れも強かっただけに人知れず涙を流した。香奈子さんは「私が心配することを嫌うんです。頑固者で、あんまり感情を表に出さないけど、私はうれしかった」と表情を緩めた。

「本当に自分が想像していたよりも何倍もうれしかったですね。こういう思いがあるからゴルフはやめられない」と28日には23歳の誕生日を迎える永峰。次週はオープンウィークとし、しばし優勝の余韻に浸るつもりだ。(静岡県伊東市/玉木充)

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