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2年ぶりに父とのタッグ 手負いの藤田さいきが上位争い

◇国内女子メジャー◇ワールドレディスサロンパスカップ 2日目(4日)◇茨城GC西コース(茨城県)◇6715yd(パー72)

ケガを抱えながらの上位争いに満足気な表情だった。32歳の藤田さいきは5バーディ、4ボギーの「71」でプレーし、首位と3打差の通算2アンダー3位タイ。父の健さんをキャディに据え「今週は出られるか分からないような状態だった。こんな位置で回れて、(父に)見てもらえてすごく良かった」。

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前週「サイバーエージェント レディス」初日に左手親指の付け根を痛め、途中棄権。「骨は大丈夫だけど、炎症してねんざのような感じ。注射も打った。朝も(試合で)打てるかなって感じだった」。朝の練習はパターだけにとどめたが、暖かい陽気の下で後半10番までに3つ伸ばした。

風が吹き出し冷え込んだ終盤に「ちょっと寒くなってくると痛いので、最後は振れなくなっちゃって…」と上がり3ホールで2ボギーを喫したが、「2日間アンダーを出せて、最高だと思う。位置も良いので、自分をほめたい」とうなずいた。

「決まっていたキャディさんが急きょダメになって。ハウスキャディにしようかと思ったら(父から)やりたいと言われて」と今週、約2年ぶりに父にキャディを託した。2011年から病魔と戦い、悪性リンパ腫や急性心不全を患ったこともある父に「風に対してなど的確なアドバイスをくれるので聞きやすかった」と感謝した。

「前回一緒にやったときは予選落ちしちゃったから、父もこの位置になって楽しんでもらえていると思う。やっぱり外で見るより、ロープの中で見る方が“特等席”なので。すごく良かった」と声が弾んだ。

この日の唯一の反省は最終18番。2mほどのパーパットを外して3日目の最終組を逃すと、父に「イ・ジョンウン6さん見たかったな~」と冗談で言われた。笑顔で締めながら、痛めた左手にムチを打つ。(茨城県つくばみらい市/林洋平)

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