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岡山絵里が歓喜の涙 21歳が明かした苦悩と変化

◇国内女子◇リゾートトラストレディス 最終日(27日)◇関西ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6569yd(パー72)

天に右手を突き上げて岡山絵里が歓喜した。「メッチャ嬉しい。ずっと悔しい思いをしてきたことが報われた」。通算13アンダーで首位に並んだ勝みなみを、プレーオフ1ホール目で破ってツアー初優勝。キャディと祝福のハグを交わし、ギャラリーと仲間の歓声に包まれる中で涙した。

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勝が先にボギーとし、迎えた50cmのパーパット。短いウィニングパットを決めた直後のことを、「悔しいこと、楽しいこと、両親、キャディ、応援してくれる人。いろいろなことがフラッシュバックした」と振り返る。「この3試合くらいは予選通過ギリギリ。自分がどんどん落ちていくんじゃないかと思っていた」という危機感から、解放された瞬間だった。

過去、何度も優勝争いに絡みながらも遠かった初タイトル。周囲の応援を「ありがたい」と思う反面、強いプレッシャーも抱き続けてきた。2016年の「大東建託・いい部屋ネットレディス」では、首位で迎えた最終日に「73」と落として2位。同学年のささきしょうこに逆転優勝を許し、悔し涙を流した。

「一番、悔しかった」という一戦を境にして、自身の中に変化が芽生えた。自身も認める人見知りの性格だが、ほかの女子プロに積極的にアドバイスを求めるようになった。「聞きたいときは聞きにいく」と、上達への意欲が背中を後押し。昨シーズンには、パット巧者の鈴木愛からアドレスの状態からテークバックをせずにボールをパターで押し出す練習法を教わった。「フォローを大事にすることを意識してから、ショートするミスパットが減った」という。

「ツアーに本格参戦してから3年目。今年が勝負だと自分に言い聞かせ、本当に優勝しないといけないと思っていた」。努力が実を結んだ今週。「口下手」を自認する21歳が、たくさんの言葉で喜びを表現した。(兵庫県三木市/塚田達也)

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