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ツアー3勝のカン・スーヨン 「マスターズGC」を最後に現役引退

◇国内女子◇NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 事前(17日)◇マスターズGC (兵庫)◇6528yd(パー72)

日本ツアー3勝で42歳のカン・スーヨン(韓国)が、今大会の出場を最後にツアー競技から引退する。カンは1カ月ほど前に韓国メディアに向けて今季限りでの引退を表明。2週前に帰国参戦した韓国でのラストゲームとなった大会では、セレモニーが催され涙したという。

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カンは韓国ツアーを経て、2003年から米ツアーに参戦。05年の「セーフウェイクラシック Presented by ペプシ」で初優勝を飾った。11年に日本ツアーに主戦場を移し、13年「スタンレーレディス」で初優勝。さらに16年「サントリーレディス」、17年「リゾートラストレディス」と40歳を過ぎてから2勝を重ね、若手の台頭にも負けず、活躍してきた。

近年は首痛などに悩まされた。「ゴルフが楽しかった」と引退への考えはなかったが、今年に入ってからモチベーションが急激に落ちたという。「体よりも心の疲れ。楽しくなくなり、もう無理じゃないかな、と思った」。6月頃から家族と相談を重ね、ついに引退を決意した。

開幕2日前にはイ・ボミ申ジエ李知姫アン・ソンジュら韓国勢が集まり、コースのクラブハウスで食事会が催された。日本人選手たちも別れを惜しむ気持ちは同じだ。複数の日本人選手がカンのもとに歩み寄り、次々と惜別のハグを交わしていた。

母国ではなく日本ツアーをラストゲームに選んだ理由については、「8年プレーしてとても勉強になったし、LPGA(日本女子プロゴルフ協会)や選手、クラブ関係の人たちもみんな優しかった。感謝の気持ちも大きかったので、こっち(日本)がいいかな、と思った」と明かした。

引退後は「何も考えていない」としながら、帰国して後輩たちの育成に携わる将来像を描いている。その前に臨む、今週の現役ラストゲーム。「楽しく、いい試合ができたら良いですね」と静かにほほ笑んだ。(兵庫県三木市/塚田達也)

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