勝みなみがプロ初優勝 賞金女王にアン・ソンジュ
2018年 大王製紙エリエールレディスオープン
期間:11/15〜11/18 場所:エリエールGC松山(愛媛)
「号泣すると思った」勝みなみ 笑顔のプロ初優勝
◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 最終日(18日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6525yd(パー72)
最終18番。4年ぶりとなる70cmのウィニングパットを沈めても勝みなみに涙はなかった。ギャラリーからの大歓声に笑顔を浮かべると、グリーン脇で待ち構える同年代の新垣比菜、小祝さくららと喜びをわかちあった。
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「泣かなかったですね。号泣すると思ったが、全然泣かなかったのでびっくりしました」。自身を含めた4人が首位で並ぶ大混戦の最終日。前半1番で132ydを9Iで左2mにつけてバーディ発進とした。続く2番でも128ydから9Iで1mにつけてバーディを奪いスコアを伸ばした。
アマチュア時代に最年少優勝(15歳293日)した2014年「KKT杯バンテリンレディスオープン」以来となる通算2勝目。17年のプロ転向後、レギュラーツアー初優勝となった。4年ぶりの頂点に「あっという間でしたが、(前回と)あんまり変わらないですね」と淡々と勝利の味をかみしめた。
今季は8月以降に3試合連続の予選落ちを喫するなど、スランプに陥った。9月の「マンシングウェアレディース東海クラシック」では初の棄権。母・久美さん(51)だけには思わず弱音を吐いた。それでも「母もずっと支えてくれたし、悪いときでもずっと応援してくれる人がいる。それを見てこのままではダメと自分なりに研究した」と奮起した。
7バーディ、ノーボギーの「65」でプレー。2位の松田鈴英に4打差をつける通算20アンダーで今季自身36試合目を制した。賞金ランクは11位とし、次週の最終戦「LPGAツアー選手権リコーカップ」の出場権も得た。
「(2勝目が)こんなに遅くなると思ってなかったが、優勝できて本当によかったです」。優勝会見後は待ち続けたファンに笑顔でサインし続けた。(愛媛県松山市/玉木充)