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カップに蹴られたツアー記録 鈴木愛は平均ストローク歴代1位逃す

◇国内女子メジャー第4戦◇LPGAツアー選手権リコーカップ 最終日(25日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6471yd(パー72)

最終18番で1mのパーパットを外した鈴木愛は、プレーオフを制した申ジエ(韓国)と1打差の通算10アンダー3位に終わった。このボギーでツアーの平均ストローク記録更新を逃した。「11アンダーだったら、歴代1位と聞いていた」。ホールアウト後、涙を流した。

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「けっこう強かった」。観客からはため息が漏れ、カップに蹴られたボールを見つめた後、鈴木は数秒、天を仰いだ。右手で目を押さえ悔しがった。1.2m離れた3パット目を入れ、クラブハウスリーダーとして最終組の4つ前でホールアウトすると目を赤くした。

平均ストロークは『70.1052』とし、日本人では2009年の横峯さくら以来の全体1位になった。ただ、11アンダーで終えた場合『70.0918』(日本女子プロゴルフ協会調べ)となり、16年にイ・ボミ(韓国)の更新したツアー記録(70.0922)を塗り替えていた。

開幕前から記録更新に意欲を示し、「通算11アンダー」を意識。首位と6打差、4アンダーの6位から出ると後半14番までに7打伸ばした。表彰式を終え報道陣に囲まれると「11、12アンダーくらいまではいきたいと思っていた。やることはやれたと思う」と静かに振り返った。

夏場の右手首痛により約2カ月の離脱を強いられ、賞金ランキングは3位で終えた。「最後まで練習してきたものが報われなかったという気持ちもある」と落胆しながら、「(9月に)復帰して思うようなゴルフはできなかったけど、最後は自分らしいゴルフができた」と述べた。来季も賞金女王にこだわるかと問われると、「はい」と小さく言い、何度もうなずいた。(宮崎県宮崎市/林洋平)

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