初の首位発進を決めた吉本ここね。控えめな性格の19歳だ

◇国内女子◇ヨネックスレディスゴルフトーナメント 初日（7日）◇ヨネックスCC（新潟県）◇6456yd（パー72）

19歳の吉本ここねが「66」でプレーし、6アンダーで初の首位発進を切った。初めてのボギーなしに加え、ツアー自己ベストスコア。前年のプロテストに一発合格したルーキーは「丁寧にできたら良いと思っていました」と控えめに振り返った。

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小声で「すみません…」と発し、クラブハウス内の記者会見場に入った。今季は前週まで8試合に出場して5度の予選落ちを喫し「メンタル面で崩れることが多かった。そこを気をつけました」。後半1番、手前11ydからこの日2度目のチップインバーディを奪うなど計23パットで終えた。最終9番グリーンの横にある電光掲示板で首位に自らの名前を見つけ、「マークした瞬間に見えた。え！？って感じで…」。恐縮し切りに言った。

自身の性格を「変に真面目です。真面目とよく言われます」という。2000年生まれで、地元・札幌市の同級生は大学生が多い。「痛そうで」と耳にピアスの穴を開けることはなく、髪を染めたこともない。「精一杯ですね」という最大限のお洒落は、昨年始めたネイルだ。日本女子プロゴルフ協会（LPGA）が今年2月に公式サイトで掲載した『ルーキー特集』の記事に「どことなく昭和の少女のたたずまいを感じさせる」と書いてあったと聞けば、「チャラチャラな感じではないので、そういうことだと思います」と笑みを交えた。

いまも拠点にする北海道の日本ハムファイターズの大ファンで、現在は大リーグ・エンゼルスで活躍する大谷翔平選手に憧れる。「才能がすごい方なのにストイックなところとか…」「私も常に努力しないといけないと思う…」「人柄、人間性も尊敬しています。顔もかっこいいですし…」と照れながら並べた。

一学年上には、ツアー通算4勝の勝みなみや、昨季賞金ランク8位で同じ北海道出身の小祝さくらがいる。今季の出場優先順を決めるQTランキングは43位。後半戦の出場権を得るには6月最終週「アース・モンダミンカップ」までに好結果が必要だ。2日目以降を「良くなるか、悪くなるか、どちらにも転がると思う。目の前の一打に集中したいです」と話した。（新潟県長岡市／林洋平）