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井戸木、グリーンスピードに苦戦も7位に浮上

静岡県にある裾野カンツリー倶楽部で開催中の国内シニア第6戦「ファンケルクラシック」の2日目、15位から出た全米シニアプロ優勝の井戸木鴻樹は4バーディ、1ボギーの「69」をマーク。通算4アンダーで首位と3打差の7位タイまで浮上した。

前週にメジャーの「全米プロゴルフ選手権」に初出場し、帰国したばかり。高速グリーンに仕上げるメジャーセッティングとの違いで、初日はグリーンスピードが合わずフラストレーションを溜めながら我慢のゴルフ。「徐々に合わせていく」はずだった2日目も「全然届かない、手も動かない」と苦戦した。それでも、1~2メートルのショートパットは確実に沈め、4つのバーディ。15番では7メートルをようやく気持ちよく沈めて、優勝の見える位置までスコアボードを上がってきた。

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「辛抱すること」。たびたび口にするこのセリフが海外連戦での成果だ。レギュラーツアー時代から、関西ではテレビ番組でもおなじみの親しみやすいキャラクターで知られてきたが、コースの中では一変、1つのミスショットにも、集中力を欠いて冷静さを失う“熱い”一面があったという。今では辛抱することで「自分のゴルフが荒っぽくならなくなった」と実感。シニアになってから大輪の花を咲かせ、さらにもう一段上のステップへの手ごたえもつかみつつある。

「明日はパターをカップに届かせることを目標に頑張ります。まだ逆転の可能性も残しているから楽しみ」。今大会の後は、再び米国チャンピオンズツアーの3連戦(米国1戦、カナダ2戦)に挑む予定だ。渡米前に「国内の試合でいいゴルフができたらいい」と、最終日の猛チャージで弾みをつけたい。(静岡県裾野市/糸井順子)

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