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シニア界にも新星“比嘉”現る

静岡県の裾野カンツリー倶楽部で開催されている、国内シニアツアー「ファンケルクラシック」の2日目。最終日を前に、シニア界の強豪たちが割拠する上位陣に、通算5アンダーの4位タイでルーキーの比嘉勉が名を連ねた。今季はすでに女子ツアーの比嘉真美子が、20歳ルーキーで今季2勝を挙げて“比嘉”の名を轟かせているが、国内シニアツアーにも新星“比嘉”の登場だ。

6月15日に50歳になった「シニアの新人」。24年前の1989年にプロ転向した比嘉は、94年の「つるやオープン」で中嶋常幸にプレーオフで敗れた2位がレギュラーツアー時代の最高成績。だが、50歳を超えてからは、誕生日から2週間足らずで「ISPSグローイングシニアオープン ハンダ熱血シリーズ第1戦」(群馬・草津CC)でシニアの大会で初優勝するなど、運気を変えた。

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この日は、3番で1メートル強を入れ、7番では8メートル、12番では10メートルを放り込むなど、「パターが良かった」と6つのバーディを量産。結局「67」の好スコアで、首位と2打差までスコアボードを駆け上がった。

実は、パターは「40代に突入した頃からイップスでうまく打てなくなっていた」と、約10年間、苦しめられたクラブだが、誕生日を境に突如、以前のように打てるようになったという。「理由は不明」と本人も解消の原因に首をひねる。

ただ、もともとはプロ転向時からの得意クラブだけに、半信半疑の中でも、本来の輝きを取り戻しつつある。「最終日も、昨日、今日と同じゴルフをしたい。フェアウェイに置いて、グリーンに乗せて、パター勝負ですね」と、10年近く苦しみぬいたパターを信じ、大舞台の優勝を狙う覚悟だ。

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