ツアープレーヤーたちの日本緑化計画<竹本直哉>
2008/05/26 13:16
社団法人日本ゴルフツアー機構が主催する7月の「UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ」で一昨年前から始めたエコ活動。
会場内で出るゴミの減量化を目指し、ビン、缶飲料の販売を取りやめてオリジナル水筒を持参してくださった方に100円(うち20円チャリティ)で麦茶を提供したり、ギャラリープラザの食器を可燃製品に変えたり、ゴミの分別回収を徹底したり・・・。スタッフ一同、毎年、知恵を出し合ってさまざまな取り組みを続けている。
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そんな活動とリンクするのが昨年の本大会で、片山晋呉と激しいデッドヒートの末に2位につけ、今季初シード入りを決めた竹本直哉が、今年からスタートさせた一風変わったエコ活動だ。
東京都港区芝大門のハートツリー株式会社が主催する「1バーディ・フォー・1ツリー」なる企画がそれで、子供たちの未来が緑豊かでありますようにとの願いをこめて、試合で1つバーディを取るごとに、1本の木を植えようというものだ。
それだけにシード元年の今季は、「1本でもたくさんの木を」と、開幕から張り切っていたが、3戦目の中日クラウンズあたりから、その思いもややトーンダウン。バーディ以前に、予選通過ができないのだ。調子はけして悪くない。それなのにパインバレー北京オープンで、4試合連続の予選落ち。気合いだけが、空回りしていたせいだろうか。
今年から、和歌山県のラ・グレースゴルフ倶楽部と新たに所属契約を結んだこともあり、「何より、応援してくださる方に対して顔向けできない」と申し訳なさそうに頭を下げつつ、毎週末には自宅のテレビで優勝争いを見る、というのが慣例になってしまっていた。
先の日本プロでようやく鬱憤が晴れた。「必死こいてこのスコア」と笑いながら、最終日は6バーディと爆発。得意のパットも決まって通算9アンダーは7位タイと上々のフィニッシュに「4週予選落ちしてたんで、やっと僕も開幕! しかもトップ10入りはほんとうに嬉しい!!」と笑顔がこぼれた。
そして、壁をようやく破ったら、にわかに気になってきたのがやっぱり木のこと。「今週で、何本になったのかなあ」と周囲のスタッフと指折りバーディの数を数えて5戦で30個と判明。「う、う~んっ、まだまだ少ないね」と、竹本。ちなみに、木をどこに植えるかは現在、検討中とのこと。地元・和歌山の山に植えるか、はたまた、近県の奈良の森にするか?「とにかく、僕のバーディで日本を緑でいっぱいにしたいっ!」と、張り切っている。