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プレーヤーズラウンジ

ツアープレーヤーたちの自慢<清田太一郎>

2007/04/09 00:58

今年、ファイナルQスクール13位の資格でアジアンツアーに参戦している清田太一郎にはいま、ちょっと自慢なことがある。それは、「僕と一緒にラウンドをした選手たちが、立て続けにツアーで初優勝をあげていること」。

3月のシンガポールマスターズのことだった。その週の火曜日には中国のW.リャンと、さらに翌水曜日にはタイのチャプチャイ・ニラットと練習ラウンドをした。「そしたら、なんとその週にはリャンさんが、さらに翌週のTCLクラシックではニラットが勝っちゃったんです!」。

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それ以来、「タイチローと回ると優勝できる」との噂が、アジアンツアーでひそかに広まっているという。10人以上の日本勢が参戦したモトローラ・インターナショナルでは、桧垣繁正と練習ラウンドをしたが「桧垣さんが“俺も勝たしてくれよ”と・・・(笑)」。

慣れない異国の地での孤独な転戦。そんなふうに言ってもらうことで、選手間のコミュニケーションが増えるのは嬉しいが、本音の部分はもちろん「人を勝たすくらいなら、自分が勝ちたい!」。

リャンとニラットが優勝した大会は、いずれも欧州ツアーとの共催試合だった。2人は、ビッグマネーとともに、欧州ツアーのシード権をも手に入れた。昨年には、欧州との共催試合を制したのをきっかけに、アジアンツアーの賞金王にのぼりつめたばかりか、欧州メジャーでも優勝し、世界ランクでトップ50位に入り、今年憧れのマスターズ切符を手にしたインドのジーブ・ミルカ・シンの例もある。

いま、目覚しい勢いで発展をとげているアジアンツアーには、誰にでもチャンスが転がっているのだ。「僕もぜひ、いつかそれを掴んでみたい」という清田。昨年の日本ツアーのQTで失敗。稼ぎ場を失ったことで、なかばやむを得ず参戦したが、数々の“サクセスストーリー”を身近に感じることで、がぜんやる気が沸いてきた。「アジアで優勝して日本に帰ろう」を合言葉に、孤軍奮闘を続けている。



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