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プレーヤーズラウンジ

ツアープレーヤーたちの決意<小田孔明>

2009/03/16 10:50

昨年11月のカシオワールドオープンで、念願のツアー初優勝をあげた小田孔明が、含み笑いで打ち明けた。「フッフッフッ……僕は、けっこう弱みを握っているんですよ」。なんだか穏やかではないが、つまりこういうことらしい。

身長176センチ体重85キロと、がっしりとした体つき。しかも福岡県出身の九州男児とくれば、周囲にはいかにも大酒飲みのように思われがちだが、実はまったくの下戸。「本当に一滴も飲めなくて…」。

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なんでも親戚中がそうらしく「九州にもけっこう小田という名字は多いけど、酒飲みかそうでないかで、僕んとこの家系かどうかが分かる」という。

たとえば、同じ名字のシード選手に小田龍一がいる。鹿児島県出身だから、よく親戚かと聞かれるそうだが「正真正銘アカの他人」だ。「なぜなら、龍一さんはかなりの酒飲みだから!」と、もっともらしく言い張るのだ。

だからほかの選手との飲み会でも、頑固にソフトドリンクで通す。このオフは、もっぱら“ご近所”の伊澤利光と同じトレーニングジムで汗を流すが、たまに帰りに一緒に飲みに行っても、「孔明ちゃんにはイチゴの生ジュースを作ってあげて」と、10つも上の大先輩自らオーダーしてくれるほどだ。

そんな周囲の配慮もあって、飲み会ではピンクとか黄色(本人注:「黄色はバナナです」)のグラス片手に、常にしらふでいられる。みんなと一緒に酔っぱらっていたら、朝になったら忘れてしまうような他人の身の上話も鮮明に覚えていられる。

「お酒が入ったら、みなさん普段なら絶対に言わないようなことも、打ち明けてくださったりするじゃないですか。言ったご本人は翌日には言ったことすら忘れてるけど、僕はちゃんと覚えていられるから」。

中には当然、オフレコの話もある。それを、小田は「弱みを握っている」と表現したわけだがもちろん、それは冗談で実際にほかに言いふらすわけもない。むしろ2001年、2003年と2度の賞金王に輝いた伊澤が、酒の席で振り返る栄光への道のりはいつしか胸の奥に深く刻まれ、しらふのはずの小田の心すらも酔わせていく…!?

だから今季の目標も、ずばり「賞金王」だ。「…なんてね。言ってるだけですよ。そんな簡単なことじゃないってのは、分かってるんスから」と、一応は照れてみせたが、そのくらいの決意を持って今シーズンを迎えたいと考えているという小田。「そのためにも年間3勝を狙います!」。大先輩に刺激され“孔明”が天下取りを公言した。

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