ツアープレーヤーたちの固い絆<ロイヤルトロフィ>
2009/01/05 10:56
17歳が、アジアに初タイトルを持ち帰る・・・! 年明け早々の今週9日(金)、欧州とアジアの対抗戦「ロイヤルトロフィ」がタイ東部のチョンブリ県にあるアマタ・スプリングスカントリークラブで開幕する。その選抜メンバー8人のうち、日本勢は谷口徹と谷原秀人、そして石川遼だ。
2006年から始まった今大会は昨年がタイ国王の姉の死去で中止となり、今年が3回目となるが、過去2度はいずれも欧州チームが勝利しており、アジアは辛苦をなめ続けている。第2回大会からアジアの主将をつとめる尾崎直道も、ロイヤルトロフィの獲得に並々ならぬ闘志を燃やすが、それ以上にやる気満々なのが石川だ。
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メンバー決定の報を受けるなり「初勝利に向けて頑張ります!」と、元気いっぱいに話したものだ。本戦では各チーム8人が2人ずつコンビを組んで、初日は1つのボールを交互に打つフォアサム、2日目は2人が別々のボールでプレーするフォアボール、そしていよいよ3日目の最終日がシングルス戦のストロークプレーと毎日違うゲーム方式で戦うが、普段は慣れない競技法も石川はすでに経験済みだ。昨年12月に行われた女子VSシニアVS男子の対抗戦「日立3ツアーズ選手権」の2日目の前半9ホールはまさに、今回の練習をかねていた!?
谷原と組んでフォアサム競技に挑み、「谷原さんの番なのに、いつものクセでついドライバーを持ってティグラウンドにのぼっちゃったり…」と、苦笑しつつ「めっちゃ楽しかったッスよ。もっとプレーしていたかったくらい!」と、チーム戦にがぜん目覚めたようだ。まして大会は最終マッチで谷原秀人、矢野東、片山晋呉が懸命にバトンをつなぎ、最終ホールで石川が運命のバーディを決めて男子が劇的大逆転を果たしたものだから、ますますその醍醐味に味をしめてしまった。感動と興奮さめやらぬまま、「来年のロイヤルトロフィでもきっとアジアチームの絆は深くなる」と、来るタイでの対抗戦に思いを馳せて、いっそう気合いが入った。「優勝目指して全力で戦います!」と気炎を上げた石川の熱い思いは、今回もまたきっとチーム全体に波及して、アジア代表は気持ちをひとつに戦いを繰り広げることだろう。今年もゴルフ界は、17歳の大活躍で幕開けの予感……!?
1月9日開幕のロイヤルトロフィのアジア代表メンバーと、欧州メンバーは以下の通りです。2009年度もジャパンゴルフツアーをよろしくお願いします!
<アジア選抜チーム>
石川 遼
谷原 秀人
谷口 徹
プラヤド・マークセン(タイ)
トンチャイ・ジェイディ(タイ)
W.リャン(中国)
チャーリー・ウィ(韓国)
S.K.ホ(韓国)
(ノンプレーイングキャプテン:尾崎直道)
<欧州選抜チーム>
オリバー・ウィルソン(イングランド)
ソレン・ハンセン(デンマーク)
ニック・ドハティ(イングランド)
パブロ・ララザバル(スペイン)
ニコラス・フェス(スウェーデン)
ポール・マギンリー(アイルランド)
ヨハン・エドフォース(スウェーデン)
ポール・ローリー(スコットランド)
(ノンプレーイングキャプテン:ホセ・マリア・オラサバル)