ツアープレーヤーたちの貴重な体験<谷口徹>
2006/01/30 09:00
1月20日(金)、谷口徹が母校・奈良県橿原(かしはら)市立耳成(みみなし)南小学校に、スナッグゴルフのコーチングセットを寄贈した。当日は贈呈式のあと、子供たちとスナッグゴルフを楽しんだばかりか、昼には4年1組の教室で子供たちと一緒に給食を囲んだ。
子供たちの手で整えられた食事を前に「いただきます!」と手を合わせ、コッペパンに手を伸ばした途端、待ってましたとばかりに質問攻めに・・・。
<< 下に続く >>
(生徒)「谷口さん、給食食べるの何年ぶり?」
(谷口)「うう~ん、25年ぶりくらいかなあ・・・」
(生徒)「僕のお父さん、谷口さんと同級生やねん、覚えてる?」
(谷口)「うう~ん・・・ごめん、覚えてないわ~」
(生徒)「谷口さん、給食何が好きやった?」
(谷口)「カレーライス・・・かな」
(生徒)「それじゃ嫌いなものは何?」
(谷口)「うぅ~ん・・・好き嫌いはほとんどなかったよ。たいてい何でも、きれいに食べてたけどなあ・・・」
ひとりの子に答えているしりから、もう次の質問が飛んでくる。「右の耳と、左の耳。両方いっぺんに来るから、頭がこんがらがってきたよ」と目をシロクロさせつつ、終始たやさなかった笑顔には、試合中にはめったに見せることのない穏やかさに満ちていた。
ちなみに、子供たちには「好き嫌いはほとんどない」と語った谷口にも、実は苦手な献立がひとつだけあった。
それは、「ちくわの磯辺揚げ」。
給食を終え、いったん引き上げてきた職員控え室で、食後のコーヒーをすすりながら「あれだけは、ど~してもダメでねえ・・・」と、打ち明けた。 「でも、残したらダメって先生に叱られるし、食べ終わるまで片付けられないし・・・。あれが出た日はほんとうに苦痛で。どうしても食べきれなくて、こっそり家に持って帰ったこともありました(笑)」と、なつかしそうに当時を振り返った。
「最近、いちばん心に残っていることはなんですか」との質問には、「結婚して、子供が出来たこと」と迷わず答えた。「今日、出会えた子たち。みんな純真ですごく可愛くて。うちの子も大きくなったらこんなふうになるんだなあって。その成長を重ねて、ますますこれからが楽しみになりました」と、しみじみと語った谷口は、卒業以来となる母校で、有意義な1日が過ごせたようだ。