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<チーム芹澤、大躍進の秘訣は強固な師弟愛・・・!!>

弟子が師匠を尊敬し、憧憬の念を抱くのはごく普通のことである。しかしここでは、師匠も弟子を尊敬してやまない。そうめったにあることではない。が、そんな奇跡(!!)が実際に起きている。それが“チーム芹澤”である。

師匠の芹澤信雄はてらいもなく言い切る。「僕は、弟子に恵まれた」と。藤田寛之宮本勝昌。「確かに僕は、彼らに技術的なことを指導しているかもしれない。だけど、精神的な部分では、彼らのほうがずっと上。むしろ、僕が勉強させてもらっている」と、芹澤は言う。

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特に藤田だ。「あんな可愛い顔をしているけど、ひとたびコースに出たらホントに彼はスゴイんです。集中力。半端じゃない。見ていて怖いくらいですよ」と、舌を巻く。そして、ゴルフに賭ける思いも。「アイツは本当に自分が納得するまで、絶対に次に進まない。妥協を許さず、地道に努力を重ね、ひとつひとつ確実に階段を上がってきたんです。その積み重ねがいま、まさに花開いたのだと思うんですよ」。

41歳にして、マスターズトーナメントの出場権を手に入れたのもそうだ。メジャーの中のメジャー。最高峰とも言われる舞台。「一番、出場権を取るのが難しいと言われているのもマスターズです。誰にでもチャンスがあるわけではなく、まず出ること自体がスゴイこと。そこにあの藤田が挑戦する・・・。想像しただけでも今から興奮しますし、師匠としてこんなに嬉しいことはない。彼を誇りに思います」。そう語った芹澤もまた、今年も藤田とともに、オーガスタに立つ。「・・・ただし、今年も僕は“テレビリポーター”としてですけど」と、苦笑する。「会場では藤田の雄姿をそっと見守るつもりです。まずはしっかり予選を通過して、さらに欲を言えば来年の出場権が得られる順位に入ってくれれば」と、芹澤。

開催まで2ヶ月を切り、本番に向けて藤田の調整は本格化するだろう。芹澤自身、このオフは公約に掲げた「シニアツアーでの賞金王」を実現すべく汗を流す一方で、「残りはすべて、弟子たちのために時間を充てます」という献身ぶりだ。2月のハワイ合宿。地元・静岡は、藤田の所属コースでもある葛城ゴルフ倶楽部での合宿は、新年からすでに何度も回を重ねている。

藤田が自己最高の賞金ランク2位につけ、最優秀選手賞を獲得した昨シーズンも、芹澤はスイングに悩む藤田のために、幾度となく会場に駆けつけ、アドバイスを送っている。「弟子のために、ここまで自分を犠牲にしてくれる師匠はいない」と感動した藤田も、宮本も、「歳を重ねるごとに、芹澤さんのことが好きになる。知れば知るほど好きになってしまうんです。本当にスゴイ人なんです」と、口を揃える。

そして、そんな師匠もまた「彼らはプロゴルファーとしてではなく、ひとりの人間としても非常にデキたやつらで、アイツらと一緒にゴルフが出来ることを、とても幸せに思います」と、言い切ってしまうのだ。・・・なんと素晴らしい師弟関係!!互いに思いやり、尊敬し、心から讃え合う。人間関係が希薄になったと言われる現代、羨ましいくらい揺るぎのない信頼関係がそこにある。

芹澤もシニアデビュー元年の昨年に初優勝。宮本は6月の「日本ゴルフツアー選手権Citibank Cup Shishido Hills」で通算8勝目をあげ、師弟揃ってまさに大活躍の2010年。つい先日は2月9日に「感謝の集い」を開き、支えて下さる方々への日頃のご恩に報いた。ビシッとタキシード姿でキメた3人。500人以上の列席者を前に、今シーズンへのさらなる健闘を誓った。今年もチーム芹澤が、ますますその輝きを放ちそうだ。

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