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<苦労人の星がラブ注入!? 河井博大のひそかな葛藤とは>

ジャパンゴルフツアー第3戦の中日クラウンズを制したI・J・ジャンが表彰式のあとで、取り囲まれたファンの一人にこんなことを聞かれていた。
「ジャンさんの帽子、それどこの?」。
「テーラーメイドです」。
「あらあ、そうなのぉ。すごく良いわね、そのデザイン。可愛いわあ!」。

確かに、それは女性のハートをがっちり捕らえて離さない。頭の真ん中に真っ赤なハートマークは、インパクト大。実は同社の契約プロは、開幕戦からみなこのキャップをかぶっていて、目立っていた。

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これは目下、同社のキャンペーン「ドライバー・ラブ」の一環だそうで、ほかにもヘッドカバーやクラブのヘッドにもおっきなハートマークがついている。

まさにゴルフにラブ注入!!(・・・って、ちと古いか、汗)。
いすれにせよ、女性にはおおむね好評のようだが、ラブリーなそのデザインに、男性プロには若干の葛藤もあるようで・・・。

特にベテラン勢。しかも、自ら「苦労人の星」と名乗り、硬派で売っている河井博大には、照れくさくて仕方ない。

もちろん、お世話になっているメーカーの押し進めることだ。しかもメジャーチャンピオンの河井はいまや、押しも押されもしない同社の看板プロといってもいい。本人としても、喜んで協力したい。

「でもハートマークは・・・僕のキャラではないでしょう?」と、苦笑する。
今年41歳。「年齢的にも、無理がある気が」。

メーカーからは、開幕から3試合はひとまずこのデザインをかぶって欲しいと言われていたそうで、「そのあとは・・・どうなるんだろう?」と、次は連覇がかかる日本プロでの動向がひそかに気になるところなのだ。

最初の3戦は、せめてハートマークが小さめのサンバイザーを出来るだけ被るようにして、前髪も少し多めに出してハートの可愛さとのギャップを少しでも和らげようと、涙ぐましい努力を重ねた河井。

「これを機会にイメチェンをはかってみるのもいいかもですよね」と、前向きに言ったのもつかの間。「いやあ、でもやっぱりないなあ、俺にハートは・・・」。

トイレで鏡を見るたびにそんな自分が気恥ずかしくて、思わずつぶやいてしまうベテランなのであった。

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