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<チャレンジか、ツアーか・・・悩めるルーキー浅地洋佑が選ぶ道とは!?>

ツアーも終盤戦。そろそろ賞金シードの行方が気になるところだ。もちろん渦中で戦う選手にとっては気になるどころか、毎週毎週が一喜一憂の正念場と言ってもいい。そんな真っ只中にいる選手のひとりが、今年、杉並学院高校を卒業した浅地洋佑だ。

昨年暮れのファイナルQTを見事11位で突破して今季のツアーに臨んだのだが、開幕前に敢えてスイング改造に取り組んだ。「参考にしたのは藤田(寛之)さんです。アイアンはトップまで左足体重で、ダウンではさらに左へ乗せて上から球をつぶすというのは以前のままなんですけど、ドライバーは藤田さんを参考にして、右足体重のまま、その場で回転するようにしたんです」と球筋はドローからフェードへと安定感が増したと浅地は言う。

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その成果が出たのは6月に開催された「ISPS・CHARITYチャレンジトーナメント」のことだった。2位に8打差をつける3日間通算17アンダーというぶっちぎりだったのだ。このとき浅地は19歳と14日。チャレンジトーナメントの最年少優勝記録を塗り替える快挙でもあった。

「藤本さんにはまだまだ足元にも及びませんが、川村にはオレのほうが先に優勝したぞ、って言ってやりたいです」と浅地はコメントしていたものだ。川村も浅地と同様に高校在学でQTを受けた良きライバル。そのライバルが、この優勝の前週に『日本ゴルフツアー選手権Citibank Cup Shishido Hills』で藤本と優勝争いを演じていたからだ。

これでチャレンジトーナメントの賞金ランキング上位者の資格で来季のツアートーナメントに出られる可能性が大きくなった。しかし、あくまでもツアー競技を優先させたい浅地は、9月最終週開催のチャレンジトーナメントには出ず、主催者推薦を得て「コカ・コーラ東海クラシック」に出場。11位タイと健闘して236万円余りを獲得し、通算賞金828万円で賞金ランキングも73位と、賞金シードへあと一歩のところへ来た。

チャレンジトーナメントの獲得賞金額315万円弱で賞金ランキングは現在5位だが、4位の貞方章男が賞金シードを確定させているため、浅地は実質的に4位ということになる。現在賞金獲得のトップにいる河野祐輝との差は130万円だ。「キヤノンオープン」は、マンデートーナメントからの出場で、4アンダーをマークしてトップ通過。続く「日本オープン」は、「関西オープン」上位者の資格で出場権を得ている。「この2週間が勝負」という浅地。ライバルの川村は獲得賞金3000万円を突破して初シードが確定しているだけに、意地を見せる2週間になりそうだ。
チャレンジトーナメントは今季あと1試合を残すのみ。10月17日から開幕する「JGTO Novil FINAL」で、優勝賞金は200万円。だが、同週はツアートーナメントの「ブリヂストンオープン」も開催される。チャレンジトーナメントの賞金王は、賞金シードと同様に1年間の試合出場権が保証されるが、賞金ランキング2位~8位はQTから選手と一緒にリランキングの対象になる。賞金ランキング70位のシードを狙って「ブリヂストンオープン」に出るのか、それとも1発逆転を狙ってチャレンジトーナメントの最終戦に出るのか、浅地は難しい選択を迫られそうだ。

しばらくは「もちろん、賞金シードを狙います」という浅地から目が離せない。

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