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プレーヤーズラウンジ

<ワイルドからマイルドに。“タイガー・スター”もイメチェンの夏>

すでに丸1ヶ月。試合が空いたままですが、みなさん。男子のジャパンゴルフツアーを忘れないでください。再開はもう間もなくです。この“夏休み”を機会に、ここで一度、前半のツアーを振り返ってみたいと思うのですが、松山英樹の大活躍はもう言うまでもないこととして、なんだか妙に記憶に残るチャンピオンが一人。

3月は、もはや遠い記憶になってしまっている方もおられるだろうが、ジャパンゴルフツアーアジアシリーズの第2戦「インドネシアPGA選手権」で優勝した「崔虎星」のことである。それだけでも非常に印象深い名前は「チェホソン」と読むのだが、その風体やプレースタイルは名前以上のインパクトであった。

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最終日は最終ホールを残して激しい雷雨のために、一時中断というハプニングも日没間近に再開された最後の18番ホールは、ちょうどフェアウェイにかかった美しい虹のアーチをくぐって登場したリーダーは、夕焼け空にも負けないくらいに鮮やかなオレンジ色で統一されたウェア。

そして、なんといってもロック歌手のようなモジャモジャのロン毛は、もうそれだけで劇的であった。

その日は途中の11番で、ラフからの2打目を打った瞬間、なぜかすってんころりん。派手に尻餅をついた40歳は、25歳からゴルフを始めて、すべて独学でここまで来たというから、そんな独創的(?)な優勝シーンも頷けるような・・・。

マグロ加工工場で働いていた若かりし頃、右手親指に兵役も免除されるほどの大けがを負い、長さも普通の人の半分くらいしかないというから、それも今のゴルフスタイルに少なからず影響を与えているはずだ。

一見「ワイルドだろう?」なロングヘアも実は、親しみやすさを演出するためらしい。というのも以前は短髪の丸刈り頭でプレーしていた時もあったそうで、「それではあんまりにも怖すぎて・・・」と苦笑いはマネージャーさんの弁。

それで、少しでも柔らかな印象をと髪を伸ばし始めたのだとか。奇抜な外見とは裏腹に、非常に礼儀正しく、穏やかな性格とは彼をよく知る誰もが口を揃えることでもある。

そんな彼が、この夏にイメチェンをした。肩まであった髪を半分ほど切って“ワイルド”から“マイルド”な印象に。こちらのほうが、最初の本人の目論見にはより近くなったかも。

インドネシアでの栄冠を機に、ジャパンゴルフツアーの仲間入りを果たした崔。今年は早速、軸足を日本に移して奮闘中だが、あれ以来成績は少々おとなしめ。ツアーはこれからいよいよ中盤戦。タイガー・スター(虎星・・・!!)の逆襲が始まる・・・?

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