「ゴルフ日本シリーズJTカップ」優勝 宮本勝昌の使用ギア
藤田寛之、昨季の肩痛の原因はマキロイだった? 最強の40代は今年も元気
昨季は、ツアーが開幕したときにはすでに肩の痛みを訴えていたから、その詳しい症状や痛みにまつわるプレーやスイングへの支障ばかりに気を取られていたが、そもそもの原因はなんだったっけ・・・。今さらだが、その謎が年明け早々に解けた。
先週、弟弟子の宮本勝昌が所属するハートンホテル北梅田(大阪市北区)の新春トークショーに、師匠の芹澤信雄と揃って参加した際に“カミングアウト”。宮本と芹澤を挟んで、向こう端に座っていた“末っ子弟子”の上井邦裕をチロリとにらんで「実は、去年のオフに、上井くんがあるビデオを僕のところに持ってきまして・・・」。
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ロリー・マキロイのトレーニング風景を写した動画だったそうだが、その中でマキロイが猛烈な勢いで、懸垂をしていたといい、「それを見て、僕も40代。懸垂するしかないと・・・」。結局、シーズン最後まで苦しめられた痛みの原因が、無謀にも、45歳が若き世界ランカーに対抗意識を燃やした結果の、不運な事故だったとは・・・。
今さら大勢のファンの前で、まさか大先輩にそんな恨み言を言われるとは予想だにしていなかった上井もばつが悪そうに「スンマセンでした・・・」。もちろん、藤田もその場を盛り上げるために、ちょっぴり大げさに言ってみせたのだろうが、それもひとつ、藤田の底抜けの向上心を表すのには非常に象徴的なエピソードであった。
そのあとファンからの「今年の賞金で何を買いましたか?」という質問には、宮本が「奥さんにプレゼントを」と愛妻家ぶりをアピールし、芹澤や上井は「今年は苦しいながら、頑張った自分に車を買った」と自分へのご褒美に徹したのとは対照的に、藤田は「僕はストレッチ器具を」と所属コースのジムにまた、おニューのマシーンが増えたことを明かした。まったく、ケガに苦しんだ昨シーズンにも、この人はぜんぜんちっとも懲りていない。
昨年末の精密検査では、医師から「筋肉にも、腱にも関節にもどこにも異常はない」との診断にはひとまず安堵でそのまま20日間の療養に入り、ようやくまたトレーニングを再開出来たのは、今月7日という。「もうすぐ、球も打てそうです」と喜々として、今年も最強の40代の勢いは、とどまることを知らない。