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ゴルフ界の“マー君”は今年も視界良好!

10年ひと昔とはよくいったもので、今やすっかり“市民権”を獲得したプレー中のサングラスも、少し前ないちいち物議をかもしたものである。以前はどうも“かっこつけている”とか、特にご年配の中にはマナーの面でも、アレルギー反応を示す御仁もいて、少数派だったものだが今はかけないでプレーする選手のほうが珍しくなってきたかも。

日本ツアーでいち早く“自分のモノにした”という点で、先駆者的な存在はやはり、今や最強のアラフォーの一人でもある谷口徹か。当時はその風貌から“和製ウッズ”と呼ばれたりして、それには本人が謙遜もあってか、拒否反応を示したこともあったが、今では本人にとっても欠かせない小道具にもなっている。

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先輩プロの目を気にして、若い選手は敬遠する傾向もあったが、紫外線の実害が叫ばれはじめてからは、むしろ若い選手たちのほうが使用率が高くなっている。まだ21歳の川村昌弘も10代のころから欠かさず、プロ5年目の今も雨の日以外は100%に近い確率でサングラスをしている。

「小さい頃から目が弱くて。紫外線を浴びるとすぐに目が痛くなってくる」という。急激に視力が落ち始めたのが小学校の低学年ころ。矯正視力でも0.3まで落ちて、心配したご両親の勧めで眼科に通い始めて、画期的な治療法に出会ったのが中学生のときだったそうだ。

「夜つけて寝ると矯正されて、見えるようになるコンタクトレンズ。・・・名前は何だったか忘れちゃいましたけど」というのんびり屋の本人に変わってネット検索をかけてみると、いくつかその名称が出てくる。

ふーむ、こんな矯正方法があったのか・・・!

アジアンツアーとの掛け持ち参戦を始めた昨年から、故郷を離れてからも、里帰りのたびに名古屋市内の眼科に定期的に通っており、本人も効果のほどを実感しているそうだ。

今年も掛け持ち参戦を決めているアジアンツアーは特に紫外線がきついし、なおさらオフの間の目のケアは“マー君”の必須事項である。2015年は「欧州ツアーのシード権がぜひ欲しい」という川村。旅から旅への毎日に備えてこのオフは体力作りにも余念がない。肉体的にも精神的にも、年々逞しさを増す21歳。ベタなオチで大変申し訳ないが、まさに“視界良好”で新シーズンを迎える“マー君”なのである。

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