初の60台を出した安田祐香。浮上を狙う最終日へ向かう

◇海外女子メジャー◇エビアン選手権 3日目（27日）◇エビアンリゾートGC（フランス）◇6523yd（パー71）

24位で出たアマチュアの安田祐香（兵庫県・大手前大1年）は3バーディ、1ボギーの「69」で回り、通算4アンダーの21位に上がった。初出場のメジャー大会で、3ラウンド連続のアンダーパー。初の60台を出し、ローアマとトップ10を狙える位置につけた。

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「予選を通れば、世界トップの選手たちと一緒に回れる」。開幕前に目を輝かせた18歳の願いが、一つ実現した。悪天候の予報のため、大会側は当初予定した2人1組を3人1組に変更した。安田は米ツアー通算5勝のジェシカ・コルダ、4勝のエイミー・ヤン（韓国）と同じ組に入った。

「テレビの中の選手と回れたのは、勉強になる。ミスをしても、リカバリーがすごく上手だった。飛距離の差もある。アマチュアの試合も飛ぶ選手はいたけど、ここまでは離されたことはなかった」。1打目で20yd近く離されたが、常に冷静だった。

ローアマチュアを視野に入れた安田祐香

前半2番（パー3）からピンにからめ、2連続バーディ。16番（パー3）でも3mを入れ、3つ目を奪った。好調を維持するアイアンショットを軸に、スコアで上回り（コルダ通算3アンダー、ヤン通算1アンダー）、「飛距離の差がある分（セカンド以降の）ショットが武器なので、それで戦えた」と謙そんしながら、ほおを緩めた。

ラウンド後には、サインや写真撮影を求められた。LPGA（米国女子プロゴルフ協会）の動画インタビューを連日受け、注目度は高くなっている。「正直、ここまで上でやれるとは思っていなかった。自分のゴルフができている」。トップ10までは4打差、ローアマチュアを争うアルバン・ヴァランズエラ（スイス）とは同スコアで並ぶ。世界アマチュアランキングで自身の12位より上の5位を相手に「（ローアマは）獲りたいです。あしたも天候は悪いようなのですが、獲りたいですね」と力強く語った。（フランス・エビアン／林洋平）