渋野日向子、畑岡奈紗ともメジャー覇者と予選同組
2020年 KPMG全米女子プロゴルフ選手権
期間:10/08〜10/11 場所:アロニミンクGC(ペンシルベニア州)
コーチ合流でテンションアップ 河本結は「まさにメジャー!」と感動
◇米国女子メジャー◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 事前(6日)◇アロニミンクGC(ペンシルベニア州)◇6577yd(パー70)
ツアールーキーとして異国の地で奮闘してきた河本結のもとへ待望の“援軍”が到着した。前日5日から目澤秀憲(めざわ・ひでのり)コーチが合流。米国で直接チェックを受けるのは初めてとなり、「(修正点は)カメラ(スイング動画)では見られない、ちょっとのことですけど、コーチの存在は大きい。『ちょっとアドレスが…』とか、本当にそれくらいですけど、全部がつながっている。それがわかっただけでも、気持ちの面で全然違う」。バロメーターのショットが上向く気配をにじませる。
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心強いバックアップとともに河本のテンションを上げているのが、この大舞台だ。今季初出場となったメジャーは「AIG(全英)女子オープン」「ANAインスピレーション」に続く3試合目。とりわけ、全米プロゴルフ協会(PGAオブ・アメリカ)が主催する今大会の雰囲気が琴線に触れた様子。
「コースが美しい。まさにメジャー、まさに全米女子プロって感じの仕上がりです。昨日なんて、1ホールを何十人もの人が時間をかけて整備をしていたんですよ。思わず写真を撮っちゃうくらい、感動しました」と声を弾ませた。過去には1962年「全米プロ」、2003年「全米シニアプロ」をホストし、近年は18年「BMW選手権」を開催したプライベートコースは、コロナ禍の延期も関係なく最高の状態で選手たちを迎えてくれている。
アップダウンのある6577yd(パー70)を「私がアメリカに来て一番難しいコース」と分析。まずポイントに挙げたのが距離の長さ。アゲンストのパー4ではセカンドで200ydほど残って3UTを持たされたホールもあったという。ベント芝のグリーンも転がりこそ素直だが、アンジュレーションがきつく、「こんなに切れるグリーンでやるのは初めて」と舌を巻く。
チェックした2日間で感じた難しさをスラスラと説明しつつ、「素晴らしいコースとしか言いようがない。1日ハーフ1アンダーを4日間続けられたら、結構いいところに行けるんじゃないかと思う。(トータル)8アンダーなら、トップ10には入れると思う。それで全然振るわなかったら、世界のレベルはヤバいです」。格好の腕試しに胸が高鳴る。(ペンシルベニア州ニュータウンスクエア/亀山泰宏)