原英莉花のスタート時刻は/全米女子オープン組み合わせ
2020年 全米女子オープン
期間:12/10〜12/14 場所:チャンピオンズGC(テキサス州)
決意は師匠への置手紙に 原英莉花は世界のメジャーに初挑戦
◇海外女子メジャー◇全米女子オープン 事前(8日)◇チャンピオンズGC (テキサス州)◇サイプレスクリークコース 6731yd(パー71)、ジャックラビットコース 6552yd(パー71)
原英莉花は1日(火)の渡米前に師匠のジャンボ尾崎の自宅を訪ねていた。「ご挨拶にうかがったんですけど、ちょうどジャンボさんがいらっしゃらないタイミングになってしまって」。2020年の日本最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」の優勝報告と初の海外メジャーへの抱負を置手紙にしたため、米本土に飛んだ。
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国内メジャー2連勝を挙げて2日後の出国は、日本からの参戦組では最も早い渡米。優勝の反響を実感できないくらいの過密日程を組んだのも特有の芝質のチェックや時差への対応を最優先したから。「アメリカは初めてでコースの感じもわからない。慣れたいな、というのがあったので」とテキサス州内の別のゴルフ場でも事前に雰囲気を確かめながら、会場に入った。
念願のメジャーの舞台に立ち「引き締まる思いがある」とうなずく。「400yd以上のミドルホール(パー4)がたくさんあるので、ショートアイアンを持てるところがほとんどない。グリーンが硬くなると止まらない。ランの計算も必要になるけど、砲台になっている分、花道を使っても、ちょっとでもずれると左いったり右いったりしてしまう」。警戒心を強めるコースで「自分の得意な距離じゃないとピンをデットに狙えない。狙うところと守るところのメリハリをつけたい」と見据えた。
愚直に準備を進めながら、初の米本土が与えてくれる刺激もまた存分だ。ゴルフ場内に建ち並ぶ一軒家をながめながら「日本には(ゴルフ場内に家は)ないですよね。すごく新鮮。老後に住めたら最高にいいなと思って見ていました」と笑みを浮かべ、156人が出場する会場については「(日本ツアーや平場の試合と比較して)とにかく人の数が多い、という驚きがありますね」と言った。
「ここで成績を出せたらすごく自信になる。難しいセッティングでまず予選通過したい」。飛躍の年の最後に訪れた最大の試合に向け、力を込めた。(テキサス州ヒューストン/林洋平)