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悩める17歳 オーガスタVの梶谷翼が凱旋会見「揺らいでいます」

松山英樹の「マスターズ」初制覇に先立ち、同じオーガスタナショナルGCを舞台に今年2回目の開催となった「オーガスタナショナル女子アマチュア選手権」で優勝、日本人として初めてオーガスタを制した17歳の梶谷翼(兵庫・滝川第二高3年)が20日、リモート記者会見を行った。

5日に帰国して神戸で2週間の隔離期間を過ごし、会見は地元の岡山からオンラインでつないだ。制服姿の梶谷は、改めて優勝の感想を「うれしいです、ハイ」とうなずき、数々の祝福のなかでも、「タイガー・ウッズ選手からの(メッセージ)はビックリ。うれしいです」と屈託のない笑顔を見せた。

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「きれいで全部印象に残っている」というオーガスタを舞台に、プレーオフで決着した大会を「18ホール以上回れる、みんなより回れるのでラッキーという感じ」とドライに振り返る。それどころか、帰国後に悩まされた時差ボケを直さずに観戦したマスターズで松山が優勝したことについて「自分が優勝したことは意識していないですが、松山さんが優勝したのはスゴイなと思った。自分も男子だったらいいのに」と自身の快挙はそっちのけだ。

もっとも、優勝した17歳女子の悩みは深い。もともと海外志向だったが、今大会の優勝で今季の海外メジャー「全米女子オープン」(6月3~6日/カリフォルニア州オリンピッククラブ)と「AIG女子オープン(全英女子)」(8月19~22日/スコットランド・カーヌスティGL)の出場権を獲得。「(日本で)プロテスト受けて日本でやってから海外に行く予定だったが、優勝したことで選択肢が増えて揺らいでいる」と吐露した。

具体的な選択肢として、「プロテストを受けてプロになる道、海外に行って(海外の)大学とかに行く、大学に行かず海外でQT(Qスクール)を受けるとかいろいろある」と打ち明け、「自分は日本よりアメリカで戦いたいと思っているのでより海外に行きたいという志向が強まった」といい、そのタイミングなどで「悩んでいる」と口にした。

その海外では、同じ岡山出身で海外メジャー「全英女子オープン」を制した渋野日向子が奮闘中だ。優勝後に連絡は取っていないが、「渋野さんはアマチュア時代から仲良くさせてもらっている。いつの間にか遠い存在になってしまったので自分が同じ舞台に立てるよう、追いつけるよう頑張らなきゃなと思う」と話した。(編集部・清野邦彦)

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