2022年 シェブロン選手権
期間:03/31〜04/03 場所:ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)
“打たない”3Wと“バロメーター”7W 渋野日向子の好発進を支えた2本
◇米国女子メジャー◇シェブロン選手権 初日(31日)◇ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)◇6884yd(パー72)
今季メジャー初戦で、首位と3打差の3アンダー10位と好発進した渋野日向子。飛距離、方向性とも納得の1W、後半8番でラフから巧みに寄せたアプローチ、序盤のスコアが動かない展開にも我慢を貫いたメンタルとプラス材料が並ぶ中、2番(パー5)のイーグルと7番のバーディを生み出したフェアウェイウッドの活躍も見逃せない。
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残り246ydから会心の2オンを見せた3Wは、昨季のクラブセッティングを踏襲している中で唯一変化を加えたクラブ。藤倉コンポジット スピーダー NXのシャフトを0.5インチ長くして43.5インチにしている。もともとウッド系のクラブに苦手意識がない渋野は、スタート前のウォーミングアップで3Wを打たないままティオフを迎えることも珍しくない。前週の「JTBCクラシック」でもコースで使う場面になって、その日初めて3Wを握るラウンドが多かった。
一方で状態を測る“バロメーター”と位置付けるのが7W。午後組でのプレーとなったこの日、7番パー4は強烈なアゲンスト。セカンドは172yd残っており、フェアウェイだが、つま先上がりの厄介なライでもあった。「風がなかったら、6UTとかで打つ。(番手を)上げて7Wで抑えつつ、ふた番手分の15ydくらいをプラスして打ったショットが完璧だった」。自画自賛の一打でピンに絡め、勢いを加速させた。
2日目は比較的風も穏やかとみられる時間帯にプレーする。午前8時35分(日本時間2日午前0時35分)のスタートから、さらに伸ばしていきたい。(カリフォルニア州ランチョミラージュ/亀山泰宏)