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キャディ交代のアクシデントも乗り越え 西郷真央が刻んだ「ステップアップの一歩」

◇海外女子メジャー◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 最終日(26日)◇コングレッショナルCC(メリーランド州)◇6894yd(パー72)

インスタートの西郷真央は前半16番に入ったところで帯同キャディが体調不良を訴え、交代を余儀なくされた。組について歩いていたサポートスタッフが急きょバッグを担ぐことになり「最初はちょっと戸惑ったんですけど、自分のプレーに集中するしかない、と」。4バーディ、4ボギーのパープレー「72」でまとめ、通算4オーバー30位。メジャー初出場だった3週前の「全米女子オープン」(44位)から順位を上げてフィニッシュし、「いい終わり方ができて良かった」と笑顔を見せた。

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最終9番(パー5)のバーディに充実感がにじむ。前日まではグリーン上でチャンスを決めきれない場面が続き、「寝るときもずっとパットを外したシーンを思い出すくらい悔しかった」。アゲンストの風を信じた3打目を左横2mに絡めて迎えた最後のチャンス。にわかに緊張が高まった自分に「こんなスコアで緊張してる場合じゃないでしょ!」と発破をかけ、スライスラインを打ち切れたことがうれしかった。

全米女子オープンに続き、4日間を戦い抜けたからこその収穫と課題がある。「4日間できなかったら、国内で積み重ねてきた自分というのがちょっと否定されているように感じていたかもしれない。まず予選を通るということをクリアできたことは、(やってきたことが)間違っていなかったんだと思えますし、さらに上にステップアップするための一歩を踏み出せたと思います」。ニアサイドに外したときのリカバリーの難しさを実感。入念なコースチェックからマネジメントを組み上げる戦い方に厚みが加わった。

1カ月ほどの米国滞在を終えて帰国し、国内ツアー「ニッポンハムレディスクラシック」(7月7日~/北海道・桂GC)にエントリーを済ませた。その後は「アムンディ エビアン選手権」(フランス・エビアンリゾートGC)、「AIG女子オープン」(スコットランド・ミュアフィールド)と海外メジャー2試合にも出場を予定している。

「エビアンは中学生くらいだったジュニア(大会)のときに行って、ホントにコテンパンにやられた。自分の国内で積み重ねてきたもの、今回のメジャー2試合で経験したものをフルに活用して頑張りたい」。高い壁に挑み、成長を続ける20歳。まだまだ続くチャレンジに目を輝かせた。(メリーランド州ベセスダ/亀山泰宏)

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