西郷真央は最終日の猛チャージでメジャータイトルに迫った

◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 最終日(24日)◇エビアンリゾートGC（フランス）◇6523yd（パー71）

8アンダーの15位から出た西郷真央が9バーディ、2ボギーの「64」をマークし、通算15アンダーの3位に入った。優勝したブルック・ヘンダーソン（カナダ）に2打及ばなかったが、日本女子ゴルフ史上4人目となるメジャー優勝に限りなく近づいた戦いを終え「決勝ラウンド2日間とも良いプレーができた。あともう少しだったというのもあるけれど、全力で楽しんでプレーできた。そこは評価したい」と語った。

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前半アウトで4バーディを奪うと、スタート時にあった首位との差9ストロークは4つになった。第2打を左の茂みに入れた後半10番で初ボギーをたたいたが、11番から2連続バーディ。13番のボギーの直後も2連続バーディを取り返した。

ティショットをグリーン右のバンカーに入れた16番（パー3）も、2mのパットをしぶとく沈めてパーセーブ。最終18番（パー5）で2オンから3mのバーディパットを流し込み、首位に並んで右手でガッツポーズを作った。

クラブハウスリーダーとしてホールアウトし、その後は練習場で後続組を待った。「最終ホールはロング（パー5）なので、なかなか（後続組の選手がスコアを）落とさない状況とは分かっていた。（優勝は）厳しいとは思っていたが、ゴルフは何が起きるか分からない。ちょっと休んでからパッティングを練習した」。後続組のソフィア・シューベルト、ヘンダーソンに勝ち越されて終戦となった。

20歳の西郷は今季の国内ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」で待望の初優勝を挙げ、出場11試合で5勝をマークした。メルセデスランキングでトップに君臨。今季ここまで出場した2つのメジャー、「全米女子オープン」（44位）、「KPMG全米女子プロ選手権」（30位）でも予選を通過した。「メジャー3試合目にしてマネジメントなどが徐々に良くなってきている。きのう、きょうは特にパッティングがスコアに繋がった」。世界でも軽快に階段を上っている。

2週後のメジャー最終戦「AIG全英女子オープン」（スコットランド・ミュアフィールド）に出場する。「きょうも何ホールか、ちょっと欲張ったショットでミスになった。パッティングは（今の調子を）継続したい。芝質も変わると思うのでアジャストしていきたい。まずはしっかり予選通過できるように。週末にかけてスコアを出せるように頑張りたいです」

日本女子のメジャー制覇は1977年「全米女子プロ選手権」での樋口久子、2019年「AIG全英女子オープン」の渋野日向子、2021年「全米女子オープン」の笹生優花の3人が達成した。