24歳の初戦

◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 事前（16日）◇ティブロンGC ゴールドコース（フロリダ州）◇6556yd（パー72）

11月15日（火）、渋野日向子は24歳の誕生日を迎えた。「初めて“上陸”した」フロリダで笹生優花とイ・ジョンウン6（韓国）と食事に出掛け、ケーキでお祝いしてもらった。米ツアー挑戦を象徴するようなバースデーの過ごし方だった。

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「とりあえず、けがなく生きていけたらいいかな」と笑う新たな一年の初戦が米国でのシーズンラストゲームになる。ポイントランキング上位60人だけが戦うことを許されるエリートフィールドだ。今季のルーキー33人のうち今週まで残ったのは7人だけと知り、「良かったねぇ～」としみじみ。ちょうど一年前を振り返れば、最終予選会をクリアすることで頭がいっぱいだったから少しだけ感慨がにじむ。

初めてのフロリダ

開幕前日はプロアマの待機選手に入っていたため、早朝から18ホールを歩き、グリーン周りを中心にチェックした。戻ってきたタイミングで欠場選手の代役でプレーすることが決まり、そのまま18ホールをラウンド。タフな一日だったが、ピンに絡むショットを連発して心なしか声も弾む。「練習もせずのラウンドだったのに、何で最近で一番調子がいいんだろう（笑）。でも、その感じがコース内で見られたのは良かった」と言った。

笑顔のプロアマ

ツアー史上最高200万ドル（約2億7900万円）の優勝賞金が懸かったビッグトーナメント。オフィシャルサイトの「200万ドル獲得したら？」という恒例の質問には「Snacks（お菓子を買う）!」と即答して笑わせた。

「とりあえず、駄菓子屋に行きたい。何なら、自分で建てようかな」。渋野らしいリップサービスで周囲を楽しませた後は、開幕に向けてモードを切り替える。「一日一日、一打一打、悔いが残らないように頑張る。この一年間の集大成を出し切れるように」と表情を引き締めた。（フロリダ州ネープルズ／亀山泰宏）