ツアー史上最高V賞金2億7900万円 渋野日向子は24歳初戦でシーズンラストゲーム
2022年 CMEグループ ツアー選手権
期間:11/17〜11/20 場所:ティブロンGC ゴールドコース
「勝つのって、簡単じゃない」 笹生優花のブレない考え
◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 事前(16日)◇ティブロンGC ゴールドコース(フロリダ州)◇6556yd(パー72)
プロ転向4戦目にして日本ツアーで初タイトルを掲げ、続く試合でも優勝、それから1年も経たないうちに世界最高峰の「全米女子オープン」を制した。圧倒的なスピード感で華々しいキャリアを歩んできた笹生優花だが、プロ転向直後から言い続けてきたことがある。
<< 下に続く >>
「勝つのって、そんなに簡単じゃない」
昨季途中からスタートした米ツアー本格参戦で全米以来の頂点には惜しくも届いていない状況が続いているものの、21歳は誰より冷静だ。「この試合に勝ったから、(ほかの試合でも)また絶対に勝てるとか、そういう風には自分は考えていないので。その週その週、やることをしっかりやって、結果が後からついてきてくれればいい。勝ちたいは勝ちたいですけど、そんなに急いでいるわけではない。キャリアとしてはまだまだ長いと思いますし、焦らず頑張っていきたい」
特に今季は年間を通して初の米フル参戦。開幕前にキャロウェイと総合用具契約を結び、ボールやパターを変更してアジャストする時間も必要だった。
連覇がかかった全米女子をはじめ3試合で予選落ちを喫し、4月「シェブロン選手権」の17位が最高成績だったメジャーでの戦いについても「この試合に向けて調子を上げていくという練習の仕方だったり、ピークのもっていき方が自分にはまだ分かっていないと思う。まだプロになって2、3年で、そこを学んでいる最中」と分析している。
その中でも10月「LPGAメディヒール選手権」では1打差2位でフィニッシュするなど、4度のトップ10入り。ポイントランキング27位につけ、危なげなく上位60人によるシーズン最終戦へ進んできた。「難しいコースですけど、世界トップ60がいるわけですし、みんなこれにピークを合わせてきていると思う。伸ばさないと勝てないと思います」。地に足をつけて2年連続となる舞台へ挑む。(フロリダ州ネープルズ/亀山泰宏)