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2023年 コグニザント ファウンダーズカップ
期間:05/11〜05/14 場所:アッパーモントクレアCC(ニュージャージー州)

睡眠は「10時間くらい」 畑岡奈紗は疲労にあらがわない

◇米国女子◇コグニザント ファウンダーズカップ 初日(11日)◇アッパーモントクレアCC (ニュージャージー州)◇6656yd(パー71)

開幕前日のプロアマ戦の後、いつものように練習場ではなく、帰りの車に足を向けた畑岡奈紗の姿にサポートスタッフは一様に驚いた。6年前の新人時代以来の5連戦は正直言って疲労困憊で、今週ばかりは休養も大きなテーマ。その“省エネ”モードは見事に功を奏した。

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スタートの10番をバーディとした直後、続く11番でピンチをしのいだ。3打目のバンカーショットが寄らず、8mを残した下りのパットを沈めてパーセーブ。2オンに成功した12番(パー5)のバーディにつなげた。

さらに13番では左ラフから6Iでの2打目をピンそば1mにピタリ。花道からせり上がった大きなグリーンは「フェアウェイから打つと、フロントエッジから10ydくらいにキャリーさせないと手前に戻ってしまうくらいの(上り)傾斜」がある。「逆にラフを生かして、きついスロープに当てて勢いを殺せた」とランも使って寄せ、スピンがかからないことも計算した狙い通りの一打だった。

前半のうちに4つ伸ばし、後半3番の5つ目のバーディで一時は単独トップに立つ場面もあった。パーオンを逃した6番(パー3)のボギーで一歩後退しながら「68」で4アンダー。6位だった前年大会と同じ、首位と2打差の3位で滑り出した。

国別対抗戦「インターナショナルクラウン」を戦ったカリフォルニア州からの大陸横断による時差ぼけも残っている。「(前夜は)10時間くらい寝ましたけど、起きるのがつらいです」。スタート前の打ち込みも数は控えめで、「今は球数というよりは体力温存じゃないですけど、ワンショット、ワンショット、丁寧に打つように心がけています」と肩の力が抜けている。

2日目は午前8時10分(日本時間午後9時10分)のスタート。「練習したい気持ちはありますけど、なかなか体力もついてこない。あと3日間戦うため、より集中するためには体力が必要」と、はやる気持ちを抑える。強い西日を浴びながら、この日も宿への帰りを急いだ。(ニュージャージー州クリフトン/桂川洋一)

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