得意コースで2位発進。グリーン上の出来次第でもっとスコアを伸ばせそう

◇米国女子◇ウォルマート NW アーカンソー選手権 presented by P&G 初日(29日)◇ピナクルCC (アーカンソー州)◇6438yd(パー71)

昨年までの直近2大会における平均スコアは「67.33」。前年最終日の「76」を除くと、その数字は「65.6」まで良くなる。笹生優花はコースとの抜群の相性をしっかり見せつけ、当地で実に4回目の「65」をマークして首位と1打差の2位でスタートした。

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チャンスを決めきれなかった序盤のバーディは14番（パー5）だけだった。フラストレーションがたまりそうな展開で、「全体的に安定していた」と淡々とホールを消化。「（グリーンが）軟らかくても、難しいところに（カップが）切ってあるホールは難しい。そのホールによって、できる限り良いショットを打って、良いところに付けられた感じでした」と、焦ることなく後半にかけて一気にスコアを伸ばした。

ロングパットも冴えた

折り返しの18番（パー5）から後半5番までに5バーディ。この日唯一パーオンできなかった6番（パー3）をしのぎ、ノーボギーでホールアウトした。「風もなく、4Iがあまり必要ではないゴルフ場。なにか使えるものがないかなと思っていた」とキャロウェイ「パラダイム ユーティリティ」（ロフトは24.4度に調整）を入れてキャディバッグに変化を加え、悠然とコースを攻略。1mほどのバーディパットを外した終盤7番（パー5）などを振り返れば、伸びしろはまだある。

アーカンソー州北西部の会場までは、テキサス州ダラスに構えた拠点から約480km。車で約5時間の道のりを「家から近いです」と笹生は言う。プロゴルファーの遠征用の大荷物と、フライト、空港でレンタカーを手配することを考えれば、目的地に「着くのは同じくらい」だからと、好んで車移動を選択する選手は多い。

レキシー・トンプソンと同組でプレーして同じ6アンダー

同組のレキシー・トンプソンらと同じ6アンダー発進。1打差の2位で最終日を迎えながら、32位に終わった前年大会のリベンジの準備は整った。（アーカンソー州ロジャース／桂川洋一）