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前向きになれた「幸せな時間」 渋野日向子は“ラストチャンス”へ渡米

◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 最終日(5日)◇太平洋クラブ美野里コース(茨城県)◇6598yd(パー72)◇晴れ(観衆3528人)

29位から出た渋野日向子は3バーディ、1ボギーの「70」と伸ばしきれず、通算12アンダー40位と順位を落として終えた。80位までが来季シードの年間ポイントレースは81位のまま変わらず、次週「アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン」(フロリダ州ペリカンGC)が“ラストチャンス”になる。 「いま自分ができることを全て出し切れるように頑張ります」と顔を上げた。

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前半2番(パー5)で5mほどのバーティパットを打ち切れず、右奥のピンを攻め込んだ3番(パー3)もパー。4番でもアイアンで作った2m強の好機を生かせない。もどかしいプレーが続く中、5番で手前からアプローチを寄せた返しをミスしてボギーが先行した。「チャンスを外しまくって、ボギーが来ちゃったのはすごい残念だった」

2オンに成功した後半12番(パー5)で待望の初バーディ。5UTで1.5mにつけた16番(パー3)、231ydのセカンドを3Wで届かせた17番(パー5)の2連続バーディと後半に盛り返した。「いま自分ができる精いっぱいだったのかなとも感じますし、先週、先々週よりはすごく先が明るく感じる、前向きになれた4日間だったと思います」。ビッグスコアも望めるコースで満足とまではいかないが、4日間アンダーパーをそろえたのは2月の今季初戦「ホンダLPGA」以来シーズン2度目のことだった。

「前より“質”がまだマシだったかな」というショットは飛距離、ボールの高さ、精度を含めてポジティブになる要素としてはまだまだ。「一番は気持ちですよね。日本でやるからこそだったと思いますけど、苦しい4日間でも最後まで応援していただいて本当に幸せな時間だった。後押しされたというか、言い方はおかしいですけど、なんだろう。自分の中では“いい気分”で回れました」と笑顔で最大級の感謝をにじませる。

来季シードを争うポイントランキングが気になる位置で臨んだアジアシリーズ4試合を振り返れば、「もうちょっと頑張りたかった」と本音が漏れる。今季最後のフルフィールドとなる次戦に命運をかける形だが、予選カットも実施される分だけ緊張感は増す。「悔いが残らないように」。短い言葉に決意を込めた。(茨城県小美玉市/亀山泰宏)

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